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チアフルスマイルの娘メッサーウイングが北村友一騎手でデビュー!

  • 2014年09月29日(月) 18時00分


【栗東】
◆スティーグリッツ(牡、父ハービンジャー、母サンタフェソレイユ、栗東・友道康夫厩舎)
デビュー馬


 兄姉に活躍馬はいないものの、近親には、2005年セントライト記念優勝のキングストレイル、2003年京都牝馬S優勝のハッピーパス、2012年東京スポーツ杯2歳S優勝のコディーノなど、重賞ウイナーが名を連ねる血統。
 本馬は9月24日にCWで3頭併せを敢行。その相手はヴィルシーナ、先週の未勝利戦を完勝したクラリティスカイ。その2頭を追走して、直線は最内に進路をとり、並びかけるところまで伸びてきた。時計の6F81.8〜5F67.4〜4F52.9〜3F38.5〜1F12.5秒も優秀だが、これだけの相手に怯むことなく、互角に走れたことに意味がある。最終追い切りでは、更に良い動きを見せてくれそうな気配だけに、10月4日(土)阪神芝1800mのデビュー戦が楽しみ。鞍上は浜中俊騎手を予定している。

◆メッサーウイング(牝、父グラスワンダー、母チアフルスマイル、栗東・佐々木晶三厩舎)
デビュー馬


 母は現役時代にキーンランドCなど芝で8勝を挙げている。栗毛のグラスワンダー産駒だが、馬体重は430キロ程度なので、馬体は母似かも知れない。
 8月下旬に入厩し、じっくりと乗り込まれていたが、目立つ動きを見せたのは、9月18日のゲート試験。同厩舎の3頭での受験だったが、ゲートの出は二歩も三歩も速い。出てからのダッシュ力も相当で、そのラップタイムは12.6秒、12.0秒。これは一杯に追ってのものではなく、他の2頭と待つような形でマークした数字。このスタートセンスは新馬戦で最大の武器となる。9月24日の坂路では4F53.2秒と、新馬として水準以上の時計をマークできているので、デビュー戦となる10月5日(日)阪神芝1400mで主役を務める1頭であることは間違いない。なお、鞍上は北村友一騎手を予定している。

◆イスキューロス(牡、父Bluegrass Cat、母Arden Way、栗東・安田隆行厩舎)
デビュー馬


 日本で活躍する父産駒はダートで2勝を挙げているミリオンヴォルツやダート1000mで2勝を挙げているロケットダッシュなど、ダート短距離で結果を出している馬が多い。本馬についても「パワータイプ」(安田隆行調教師)ということで、10月5日(日)新潟ダート1200mでのデビューを予定。
 9月24日の坂路では、4F54.7秒、1F12.9秒の時計をマークしているが、安田隆行厩舎の新馬としては、やや物足りない数字。追うごとに時計内容が良化している印象もあるので、最終追い切りでどのような時計が出るか、注目してみたい。

【美浦】
◆レッドオルバース(牡、父ダイワメジャー、母アグネスラズベリ、美浦・国枝栄厩舎)
 エアジハード産駒の母は函館スプリントSを制した他、阪神牝馬S2着、キーンランドC2着など短距離路線で活躍した。一族にはロゴタイプやパドトロワなどがおり、上級のスピードを受け継いだ配合だ。9月24日はダートコースで追われ、5F65秒1の好タイムをマークした。「順調に乗り込んだし、いい雰囲気。ひと追い毎に良くなってきたし、水準以上のモノはあると思う」と国枝栄調教師。大きな流星の派手顔にも注目だ。10月5日、新潟の芝1600mを三浦皇成騎手で予定している。

◆グランシャリオ(牡、父ハーツクライ、母オリーブクラウン、美浦・加藤征弘厩舎)
 2013年のセレクトセールに上場され、2600万円で落札された。ドクターデヴィアス産駒の母はオークス3着馬。一族にはスターバレリーナ、グランパドドゥ、アグネスラズベリ、更に遡るとロゴタイプやパドトロワなど重賞ウイナーがズラリと並ぶ。ひと追い毎に時計を詰め、9月24日にはウッドチップコースで古馬を相手に軽快な動きを見せた。「血統的にも長めの距離に向きそう」と加藤征弘調教師。10月4日、新潟の芝2000mを田中勝春騎手で予定している。

 加藤征弘厩舎からはエバーキュート(牝、父チチカステナンゴ、母フレジェール)もスタンバイ。こちらは10月5日、新潟の芝1600mを予定している。

◆エクセレントガール(牝、父マンハッタンカフェ、母ファインドロップ、美浦・手塚貴久厩舎)
 サクラバクシンオー産駒の母は通算5勝(JRA2勝、地方3勝)。伯父に園田ダービーを大差で圧勝したシンドバッド(通算18勝)がいる。9月24日の追い切りでは既走馬に先着しており、「牝馬でカッとなりやすいところがあるけど、芝向きのフットワークで走りそうな雰囲気。距離的にはマイルぐらいまでが良さそう」と手塚貴久調教師。10月5日、新潟の芝1600mを蛯名正義騎手で予定している。

◆アポロセイバー(牡、父ハーツクライ、母チョウノヨウニマイ、美浦・堀井雅広厩舎)
 母はデビュー戦から3連勝を飾った。祖母のGold Princessは米G3を勝っている。9月17日に本馬場で5F65秒台をマークしており、仕上がりは順調だ。「素直な気性でカリカリするところがない。コントロールが利くし、切れ味もありそう」と堀井雅広調教師。10月5日、新潟の芝1600mを武豊騎手で予定している。

◆アースライジング(牡、父Henny Hughes、母Oelectra、美浦・和田正道厩舎)
 今春のバレッツマーチセールに上場され、15万ドルで落札された米国産馬。母は北米で4勝、叔父に通算6勝(JRA2勝、地方4勝)のエイシンマロニエがいる。8-9月のデビュー予定を延ばし、じっくりと態勢を整えてきた。ここ3週はポリトラックコースで追い切られており、「だんだんと動けるようになってきた」とのこと。10月5日、新潟のダート1200mを岩田康誠騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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