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いまの新潟芝とスプリンターズS

  • 2014年09月30日(火) 12時00分


今年のスプリンターズSだけは枠順と脚質をチラ見しながら予想せざるをえない。というのも…

 ふだんはデータで予想する私だが、今年のスプリンターズSだけは枠順と脚質をチラ見しながら予想せざるをえない。

 というのも、先週の新潟芝は極端な先行&内有利だったからだ。

 内回りのレースは土日で6鞍行われたが、勝ち馬の4角位置は土曜から順に3、2、1、1、1、2番手。決して人気馬が前に行っていたわけでなく、この6頭の人気順は1、4、10、7、9、2番人気である。

 2、3着には差し・追込馬も来ているのだが、内枠馬や直線イン寄りを選択した馬が多く、外差しが鮮やかに決まるという雰囲気ではなかった。

 Aコースをこれだけ引っ張ったら外差し馬場になるのではと夏前には予想していたのだが、最終的にどこも伸びない馬場になり、内回りコースでは相対的に前&内が有利になっているのではないかと思う。

 ちなみに外回りも先週は6鞍あったのだが、勝ち馬の通過順は12、11、7、6、3、9番手。3番手は8頭立てでしかも実質5頭立てだった芙蓉Sだ。

 こちらはジョッキーが最初から外を選択するレースが多かったし、差し&外の天下。対照的だ。

 外へ出す差し馬にとってはペースが上がっている状況で外へ出すか、ペースが上がりだす前に外へ出すかによって負荷のかかり方がだいぶ違うのではないかと推測する。脚質はともかくどんな位置を取れるかは枠順の影響が大。例年以上に今年の枠順は重要だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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