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戸崎圭太騎手/スプリンターズS『恩師・川島正行調教師との約束を果たすために』

  • 2014年10月02日(木) 12時00分
戸崎圭太騎手

▲ハクサンムーンに悲願のGIタイトルなるか、鞍上の戸崎騎手


前走の結果は休み明けの分


 ハクサンムーンは、これまで重賞3勝を挙げ、昨秋のスプリンターズSではロードカナロアの2着と、スプリント界のトップ争いを繰り広げて来た。ロードカナロアが引退した今、次なる王者になれるだけの資質を持っている。前走のセントウルSからパートナーを組んだ戸崎圭太騎手は、どんな印象を持っていたのだろうか。

「乗る前の印象は、あれだけ先に行って最後まで残る、スピードがある馬だなって思っていました。去年まではロードカナロアがいたので、その次辺りだったけど、強い競馬をしているなって。自分が乗せてもらえることになって、とても光栄に思いました」

 ハクサンムーンは、その実力もさることながら、馬場入りから返し馬に行く時のやんちゃぶりにも、毎回注目が集まっている。初騎乗にあたって、その辺りの不安はなかったのだろうか。

「自分でもインターネットで映像を見て、頭にイメージして行きました。特に、地下馬道から出て来てダートコースを横切る設定のコースの時がひどいみたいです。実際に跨ってみて、やっぱりいい背中をしているなって思いましたね。馬場に出た時には高速回転を覚悟したんですけど、1回クルっと回っただけで、そこから普通に返し馬に行けました。あれ? っていうか、思っていたほどではなかったです」

 無事に返し馬をしたのもつかの間、ゲートが開くと、今回も一歩目のダッシュがつかなかった。逃げ馬だけれど、ゲートの出が遅い時がある。ハクサンムーンにとって最大の欠点ともいえるこの出遅れ癖は、逃げ馬として致命傷ではないのだろうか。

戸崎圭太騎手

▲前走セントウルSはリトルゲルダに敗れ2着


「一歩目が遅いみたいで、先生からも『出し気味で行ってくれ』って言われたんですけど、そこから二の脚はね、思った以上に速いなって感じました。すぐに前に取り付いてくれたし、それほど大きな影響はないと思います。今回は逃げにこだわらず、番手でもどれくらい走れるか確認してみようっていうのもあったので、結局2番手で我慢する形になりました。

すぐに折り合いも付いてくれたんですけど、結果的にはラップが

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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