15番人気のオーミアリスで小倉2歳Sを制し、念願の重賞制覇を達成した国分優作騎手。今年は例年とはひと味違う騎乗で、人気薄を何度も激走させており、ファンの間でも穴騎手としてその名が浸透しつつあります。当コーナーでは、意外(?)にも、初の単独インタビューです!
(取材・文/大薮喬介)
勝利インタビューはらしくなかった!?
――小倉2歳S優勝、おめでとうございます!
優作 ありがとうございます。
――実は、このコーナーで優作ジョッキーの単独出演は初めてなんですよね。
優作 ああ、そういえばそうですね。まったく気づきませんでした。やっと1人で出られるわけですね(笑)。
――今回は、小倉2歳Sやオーミアリス、優作ジョッキー自身のことを、じっくり聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。早速ですが、重賞38戦目での初勝利だったわけですが、ゴールした瞬間はいかがでした?
優作 正直、勝ったかどうかわかりませんでした。直線で松っちゃん(松山弘平騎手)のスノーエンジェルを交わしたら、案外前に馬がいなくて。馬も伸びているし、とりあえず一生懸命に追っておこうと(笑)。
――(笑)。いつ勝ったことがわかったんですか?
優作 もしかしたら(前に)出ているかなぁとは思っていたんです。でも、確信は持てませんでした。検量室前に戻ったら、担当厩務員の方が1着のところにいたので、ああ、勝ったんだなって。
――その瞬間はいかがでした?
優作 一瞬でも勝ったかもと思っていたので、ホッとしましたね(笑)。
――38戦目での重賞勝利。長く感じました?
優作 とにかく数を乗らないと、重賞を勝てないと思っていたので、今夏は新潟のレパードS(ナンヨーマーク・9着)や、関屋記念(ティアップゴールド・11着)にも乗りに行ったんですが、なかなか結果を残すのは難しくて…。38戦目だったんですか。案外乗っていなかったんですね。勝ちたい気持ちはずっとあったんですよ。でも、いざ勝ってみると、意外とあっけなかったです。「ここで勝てるの?」って感じで。
――それで勝利インタビューでは、大人しかったんですね。優作ジョッキーのキャラクターからすると、らしくないと思って。
優作 いやいや、ハッチャけるのはもっと勝ってからじゃないと(笑)。
――何か言おうとしている感じはあったんですけどね。
優作 話し始めたら、たぶんおかしくなると思って、やめておきました(笑)。徐々に出していきますよ。
――おかしくなるって(笑)。自分で変わっていると自覚しているんですね。
優作 いきなり出してしまったら、おかしい人と思われるのも嫌じゃないですか。だから、ああいう場所では意識して出さないようにしています。
――オーミアリスでファンタジーSを勝ったら、自分を出しましょうよ(笑)。
優作 ええっ。それはちょっと早いでしょう。ちょっとずつ出していきますよ、ちょっとずつ(苦笑)。
――じゃあ、暮れのGIを勝ったときに期待していますね。
優作 そうですね(笑)、そのときは…。そこまで乗せていただけるように、もっと頑張らないと。
そこまで乗せていただけるように、もっと頑張らないと
【次回のキシュトーークは!?】
次回は、小倉2歳Sを振り返っていただき、オーミアリスの将来性についても聞いていきます。国分優作騎手の秋の手応えはいかに!?