デニムは「申し訳ないくらい具合がいい」
今週は美浦に行ったので、馬頭観音に寄りました。先週の木曜に美浦でシゲルスダチのお弔いが行われたので、スダチと他の亡くなった馬たちを想って手を合わせてきました。
美浦ではトレセン内にあるこの馬頭観音様で供養をすることが多いのです。だから、美浦所属で亡くなった馬の板塔婆がたくさんあります。もちろん、スダチの板塔婆もありました。まさか、こんなに早くスダチの板塔婆を見ることになるとは思わなかった…。“シゲルスダチ号牡5歳”と書かれた板塔婆はまだ新しく、きれいな色をしていました。日を浴びて、雨に打たれ、年季が入った板塔婆と比べたら、ホント、新入りです! というかんじで。なんともいえない気持ちになりました。
栗東所属馬の場合、栗東トレセン内にも立派な馬頭観音様がありますが調教師さんが神戸にある妙光院まで足を運んでお弔いをするケースをよくお見受けします。そして、この3連休が明けたら、そちらでもスダチのお弔いをしようと思っています。また、ご報告しますね。
さて、来週はジャパンC。ハープスターは1週前追い切りを無事消化しました。併せ馬の相手はマイルCSに出走するタガノグランパ。ゴール前ではグランパが優勢でしたが、ゴール板ではきっちり盛り返してクビ差先着していましたね。「フランスから帰国後もずっと緩めずに乗り続けてきた。これで変わってくる。今週末と来週やれば大丈夫だろう」と松田博師はうなずいてました。
左がタガノグランパ、右がハープスター
いま、ハープの体はちょっと丸いんですが、これで絞れてくるでしょうね。2歳の新潟2歳ステークスのころは与えたカイバだけでは物足りず、レース前に寝藁を食べていたほどの大食漢だった彼女。最近も変わらずカイバは食べているそうですが、以前ほどガッツいて食べることはなくなったそうです。
「まぁ、2歳のころは成長期だからその分食欲も旺盛だったんだろう。もうじゅうぶん成長したから、食欲のほうも普通になったんだろう」(松田博師)
来週、どこまで変わってくるのか、楽しみです!
角居厩舎のエピファネイア、デニムアンドルビーもいい雰囲気です。
エピファネイアは天皇賞(秋)のあと、プールを交えた調整をしてきたそうです。「体はすぐに戻りましたし、疲れを引きずっているかんじはないですね。春より丸みをおびていいかんじです」と辻野助手。天皇賞(秋)は休み明けということもあり、すこしテンション高かったですよね。
「ジャパンCではそれをコントロールできるように。距離も延びますし、また折り合いが課題になるでしょう。まずはスムーズな競馬が第一ですね」(辻野助手)
あのガッと力強い気性とそれを秘めた上での折り合いがついてこそ、エピファネイアの持ち味が生きるはず。ジャパンCでは昨年秋のようなファイトを見せてくれると期待しています。
エピファネイア
続いて、デニムアンドルビー。彼女はかなり良くなっているみたい。担当の小滝助手が「申し訳ないくらい具合がいい」といえば、浜中騎手は「春よりもいいし、1回使ってすごく上向いてきている」と好評価。昨年2着にきたときは押せ押せのローテーションでしたが、今年は余裕を持ったローテーションで臨めるのもプラスでしょう。
先週のエリザベス女王杯では出走した3頭をすべて掲示板に乗せた角居厩舎。さすがですよね。この秋もやっぱり角居厩舎から目が離せません!