異国で大敗するというのはダメージを引きずりやすいものでもあるが…
今週のジャパンカップには、凱旋門賞帰りのジャスタウェイとハープスターが出走を予定している。いずれもファンの多い馬であり、当然1着を期待する馬券購入者も多い馬たちである。
そこにおいて「海外帰りはどうなのだろうか?」と考える人は多いだろうが、正確には「海外大敗帰りはどうなのだろうか?」が問題なのだと思う。海外遠征するような馬というのはそれなりのスターであり、帰国すれば緒戦で人気にもなりやすい。一方で、異国で大敗するというのはダメージを引きずりやすいものでもある。そのバランスは? ということだ。
海外で走った馬が、その次走で国内の平地GIに出走した例は、平成以降で71例(フランスでデビューしたジャムシード含む)。その成績は[12-12-2-45]で回収率は単73%・複77%。良くもなく悪くもなく、というところだ。
ただ、ハープスターは凱旋門賞6着、ジャスタウェイは8着。「海外で6着以下に負けてきた馬の次走が国内GI」というケースの着度数は[1-3-1-20]。アサクサデンエンとヴィクトワールピサが複穴をあけたので複回収率は71%とそれなりになっているが、それでも良いとは言えない。一方で1着はヴィクトリアマイルのウオッカだけであり、単回収率は6%にすぎない。
1番人気に推された馬が3頭、1〜5番人気がのべ11頭いてこの数字である。海外大敗帰りでまだ人気、というのはおいしいパターンとは言えず、個人的にはこの2頭をヒモのどこかに入れることはあっても軸にはしづらい。