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ムーア騎手、蛯名騎手ほか/ジャパンC『乗り替わりとなった有力各馬、陣営の思惑』

  • 2014年11月27日(木) 12時01分
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▲昨年のジャパンCを制したジェンティルドンナ、史上初の3連覇なるか


天皇賞・秋で、蛯名正義からクリストフ・ルメールに乗り替わったのがイスラボニータだった。それがジャパンCでは、再び蛯名が騎乗することになった。一方、天皇賞・秋では蛯名が手綱を取っていたフェノーメノは、イスラボニータに騎乗したルメールにスイッチされた。ところがルメールの負傷により、最終的には岩田康誠がフェノーメノに騎乗すると発表されている。天皇賞・秋で2着と惜敗したジェンティルドンナは、昨年のジャパンC、そして今年のドバイシーマCで優勝時に手綱を取ったライアン・ムーアが再び鞍上となる。この有力馬の乗り替わりが、レースにどう影響するのかが、今年のジャパンCのポイントの1つと言っても良いだろう。乗り替わりとなった有力各馬について、ムーア、蛯名、そして鞍上が二転三転したフェノーメノ陣営に取材した。(取材・文:佐々木祥恵)


「パーフェクト!」と笑顔のムーア


 11月19日(水)、ムーアは、栗東の坂路コースでジェンティルドンナ(牝5・栗東・石坂正厩舎)の1週前追い切りに騎乗した。翌日、美浦に戻ってきたムーアは、ドバイ以来の背中の感触について「パーフェクト!」の一言で表した。そして続けた。

「嬉しくなるような動きをしてくれました。ジャパンCに乗れるのが楽しみです」

 短い言葉ほど、インパクトのあるものはない。シャイなイメージのあるムーアだが「パーフェクト」と言った時の笑顔は、本物に思えた。

 またジェンティルドンナの17戦のうちの2戦しか乗っていないムーアだが、その2戦がともに優勝している。それだけにムーアの言葉や表情からは、ジェンティルドンナの好調振りが窺える。

 さらに「とても賢い馬です。そして速い馬です。速さが求められますので、そのスピードだけあれば十分です」と、パートナーを褒めたたえた。最後にジェンティルドンナのジャパンC3連覇について水を向けた。

「枠順が決まってないですし、展開もどうなるかわからないので何とも言えませんが、東京は彼女が得意とするコースなので、何があっても健闘してくれると思います」

 ムーアの言葉は、慎重さは窺えたものの、わかりやすかった。ジェンティルドンナの良さを引き出す最高の騎乗をしてくれそうな予感がした。

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▲ムーア「何があっても健闘してくれると思います」


蛯名「来年以降も含めて大きな期待」


 天皇賞・秋で3着と敗れた3歳馬のイスラボニータ(牡3、美浦・栗田博憲厩舎)。デビュー以来手綱を取ってきた蛯名がフェノーメノに乗るために、初めて鞍上がルメールに変わった一戦だった。

 レースの翌週「ダービーと同じようなレースになってしまいましたね」と栗田師は、少し悔しそうだった。ダービーと同じような競馬。つまり早めにハナに立って、結果ソラを使ってしまったということのようだ。今回は蛯名に手が戻る。

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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