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新装・チャンピオンズカップ

  • 2014年12月02日(火) 12時00分


改修以降の中京ダート1800mについて整理しておこう

 JCダート改めチャンピオンズカップ。個人的な考えだが、日本馬についてはコースが変わった影響はあまり無いのではと考えている(北米馬にとっては左回りに戻るのはもちろんプラスだろう)。

 これまでのダートグレードを振り返ってみても、コースごとの違いはあまり結果に影響せず、結局は格の違いがモノを言っていた。もちろん左右の手前や中央・地方の砂質の違いで結果が変わる馬もいることはいるが、全体で見れば影響は意外に小さい。

 とはいえ、やはり新コースだから気になるという人も多いはず。そこで改修以降の中京ダート1800mについて整理しておこう。

 これまで158レースが行われ、全馬均等買い時の回収率は単65%・複72%。トータルだと逃げ・先行馬が圧倒的に高回収率だが、1000万円以上に限っては前からの単穴頻度は下がり、複回収率のみプラスになっている。

 重賞は東海Sが2回行われ、結果は4、8、1番人気と1、3、8番人気。脚質的には2回とも先行系と差し系が混じる形になっており、やはり上位クラスになると単純な前残りにはなりづらいかもしれない。

 気になるのは、ローカル1700mと似たニュアンスのコースなのか、それとも中央場所の1800mに近いニュアンスになるのかということ。単純に前走距離別成績で見ると、結果はこうだ。
中京ダート1800m前走距離別成績

 全て指標で1800m組が上回っているうえ、1700m組から穴の出る頻度も低いことが伺える。平坦と直線の短さに頼ってきたタイプはリスクがありそう。

 反対に、この結果を応用すると、盛岡ダ2000mは差しも効くことと坂の存在から、結果を尊重して良いように思う。

 全員手探りのチャンピオンズカップだが、以上のコース傾向も参考にして予想していきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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