“ローテの妙”で馬生が好転したコパノリッキー/トレセン発秘話
◆コパノリッキーの一つの“岐路”
GII金鯱賞(6日=中京芝2000メートル)の当日に2003~05年に3連覇を達成したタップダンスシチーが来場する。
タップダンスシチーといえば、5歳春まで条件クラスをうろうろしながらも、年を重ねてからみるみる力をつけ、6歳秋のジャパンC(03年)を9馬身差で圧勝するなど重賞を計7勝。引退後は種牡馬になりながらも産駒がふるわず、乗馬となった後は一時ネットで“行方不明騒動”があったほど。再び表舞台に戻ってファンの前に姿を見せるとは…。なんとも起伏のある“馬生”を過ごしてきた馬なのだ。
「02年の有馬記念で人気薄で2着にきた後、普通なら年明けにすぐ使っていそうなものだけどな。すっぱり休養を入れて春の東京競馬場リニューアル記念から始動してるもんね。自分で言うのもなんだけど、あの使い方を振り返ると当時の俺には“これは走る”って自信があったんだろうな。あそこでしっかり休みを入れたことで馬もさらに成長したから。あの休養は大きかったよ」とは管理していた佐々木調教師だ。
馬にとってローテひとつがその後の馬生を左右するケースは案外少なくなかったりする。そんな重要な“岐路”がチャンピオンズCで主役となるコパノリッキーにもあった。
「フェブラリーSに繰り上がりで出走できたのももちろんですけど、その伏線として佐賀記念に補欠で出られなかったことがありましたからね。使うつもりで登録していたし、もし佐賀記念に出走できていたら間隔的にもフェブラリーSに使うことはなかった。あそこから全て始まっていたんです」(木戸キュウ務員)
使いたかった交流GIIIに使うことができず、除外と思われたフェブラリーSでは僚馬のテスタマッタが回避したことで、繰り上がりゲートイン。運命に導かれるようにGI馬となったこの馬が果たしてチャンピオンズCでどんな走りを見せるのか、注目だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)