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「ここにきてグッとよくなった」アッシュゴールド

　平成27年度新規調教師が発表されましたね。今年は個人的に受かったらいいなぁと思う人が結構受かっていたので、見ていて嬉しくなりました。

　渡邊薫彦元騎手はナリタトップロードの主戦騎手として有名ですよね。渡邊騎手はずっと沖先生のところで修行してきました。人格者である先生の右腕として生きる人生もあったでしょうが、沖先生ももう少しで定年を迎えるのでいい引継ぎができるのでは? と察します。

　松永厩舎の齋藤助手はレッドディザイアの取材で何度もお世話になりました。勉強時間の確保も大変だったでしょうに。若くして、凄いですね。関東では気配り上手な中舘さんが合格。そして、竹内助手も無事合格。今回の合格者の中ではここ1年のあいだで個人的にいちばん接していた方なので感激ひとしおです!

　開業1年目の厩舎はまず業務を軌道に乗せるまで戸惑いもあるし、いろいろ大変なんです。時間、体力といったあらゆる献身が厩舎を育てます。その激務の中での勉強時間の確保も大変だったことでしょう。奥村武師とは1年違いの合格になりますが、今年のノウハウを今度は自分の厩舎で生かして欲しいですね。

　何はともあれ、合格された6名の皆さま、おめでとうございました!今後ともよろしくお願いします。

　話、変わって。池江厩舎に寄ったら、すごく目を惹くお馬さんがそこにいました。明るい栗毛の馬体、気が強そうでヤンチャっぽい表情…。そう、来週の朝日杯に出走予定のアッシュゴールドです。毛色が同じということもありますが、全兄のオルフェーヴルとよく似ていますね! 厩舎スタッフに話を聞いても、やはりそのような感触を持っているようでしたよ。


　見た目だけでなく、成長曲線もオルフェーヴルを彷彿させます。「ここにきてグッとよくなった」と兼武助手がいえば、「体幹がしっかりしている馬です」と山元助手もほめます。デイリー杯のときよりもかなり状態が上向いているようですし、今回はひじょうに狙い目ですね。トリッキーな中山コースでなくなる点もアッシュゴールドには有利に働くのではないでしょうか。

　今週の阪神JFはレッツゴードンキに期待しています。名前は牝馬ぽくないですが、顔を見るとめっちゃ美人さん!「レースを重ねるごとに気の強さが出てきている」(鹿戸助手)そうですよ。今回からハミをトライアビットというリングハミの変形型のタイプに変えて出走します。リングハミへの変更は浜中騎手のアドバイスがきっかけなのだそうです。


　担当の寺田助手は数々の名牝を育てた伊藤雄二厩舎の出身。「走るたびにレースを覚えてきています。1週前追い切りは結構ハードでしたが、それでもケロッとしています」と愛馬にかなり自信を持っているようでした。


　隣の馬房には、かつてエアグルーヴやファインモーションを担当した田中助手がいるんですが「これまで負けた競馬も内容はよかった。貴ちゃん、ドンキはかなり走るよ!」と話していました。まだまだ底知れないかんじですし、明らかに成長途上。結果はもちろん、来春に向けてレース内容をしっかりと見守りたいものです。