中京2000mで行われる牝馬限定戦の愛知杯。ハンデは見込まれそうだが、エリザベス女王杯で3着に入ったディアデラマドレに注目が集まる。暮れの一戦を重賞3勝目で締めくくる事ができるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■12/20(土) 愛知杯(3歳上・牝・GIII・中京芝2000m)
ディアデラマドレ(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は今年に入って重賞2勝、前走のエリザベス女王杯で3着など充実ぶりが目立つ。今回のメンバーでは力上位で、左回りで力の要る中京コースもピッタリ。ここは勝ち負け必至だろう。
デニムアンドルビー(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は前走のジャパンCで前年のような末脚を期待されたが残念ながら不発に終わった。しかし、牝馬同士で左回りなら持ち前の末脚が生きてきそう。一線級相手に渡り合ってきた経験がここで生きそうだ。
フーラブライド(牝5、栗東・木原一良厩舎)は昨年のこのレースの覇者で、前走のエリザベス女王杯でも力のあるところを見せた。今年も上位争いに加わってきそうだ。
その他、立ち回りの巧さが光るキャトルフィーユ(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)、前々走でショウナンパンドラを破っているレーヴデトワール(牝3、栗東・松田博資厩舎)、近走不振も復調すれば怖いバウンスシャッセ(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)、末脚の破壊力が魅力のスイートサルサ(牝4、美浦・菊川正達厩舎)、格上挑戦でオープン特別を制したサトノジュピター(牝5、美浦・堀宣行厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[1-1-2-6]連対率20.0%、複勝率40.0%と不振。1〜3人気まで広げても[2-3-7-18]連対率16.7%、複勝率40.0%と人気馬を信頼しづらいレースといえる。単勝オッズ10倍未満の馬は[4-4-7-27]、10倍〜30倍未満の馬は[3-3-1-51]、30倍以上の馬は[3-3-2-65]とどの人気の馬にもチャンスがあり大波乱も十分おこりうるレース。
斤量…最も成績がいいのは55.5kg以上の馬で[4-4-4-17]連対率27.6%、複勝率41.4%で、次にいいのは[4-2-1-33]連対率15.0%、複勝率17.5%の50〜51kgの馬。実績からハンデを背負わされた馬か軽斤量馬が狙い目といえるが、改修後過去2回の連対馬4頭はみな52kg以下だったことも覚えておきたい。
脚質(改修後芝2000メートルハンデ戦として行われた7レースが対象)…4角先頭は[1-0-0-6]連対率、複勝率ともに14.3%と直線が長い分逃げ馬には不利か。それ以外の勝ち馬6頭は7番手以下から出ていて差し馬有利な条件といえる。2〜6番手は[0-5-3-29]と先行馬は馬券の相手かヒモまで。
◆ディアデラマドレ
・陣営コメント/高田調教助手
「前走(エリザベス女王杯3着)は内枠有利のレースでしたが、直線はしっかりと伸びて力のあるところは見せてくれました。レース後は1週間程度放牧に出してここを目標に帰厩。緩んだところもありません。1週前追い切りはジョッキーに乗ってもらいましたが、状態はとてもいいと好感触でした。直線の長いコースも合いますし、あとはハンデ次第ですね」
・一週前調教診断/井内利彰
前走エリザベス女王杯は、ただ1頭、大外から伸びて3着確保。調教内容は府中牝馬Sから引き続き好調だったが、馬体重が6キロ増えていたように、今が最も充実している時期なのかも知れない。
よって