エピファネイア、「ジャパンCより一段階よくなった」
タイトルどおり、香港国際競走を取材してきました!
香港競馬に行くのは2005年以来。あのときはハットトリックが香港マイルで優勝を決めた年でしたね。あのときは病み上がりでツアーの付き添いで行ったのですが、今回は取材で参戦しました!ぎりぎりまで栗東で取材していたので、到着はレース前の金曜とタイトなスケジュール…でも、金曜日はGALAパーティ、前日の土曜日は調教、そしてレースと満喫させていただきましたよ。
国際競走前日の調教では池江泰郎先生とばったり再会。各馬が軽めの調整をしている様子を一緒に見ていました。池江先生と一緒に調教を見るのは、先生が引退される以前のことだったのでかなり久しぶり。「ワールドエース、いいかんじだな。うん、大丈夫」「フィエロもいいぞ」と1頭1頭をじっくり見ていました。この偶然に感謝感謝です。
池江先生にしてみれば香港はステイゴールドで制した(2001年の香港ヴァーズ)思い出の土地。「気がきつくて負けず嫌いの馬だったね。よくわからん競馬もしたけど、ここではバシッと決めてくれた」と、池江先生は懐かしそうに話していました。
そうそう、香港の競馬ファンの皆さんへ公開調教も行われていましたよ。お子さんにはポニーと一緒に写真をとるサービスをしたり、ビュッフェ形式で朝食をふるまったり。家族みんなが楽しんでいらっしゃるように見えました。「いいサービスだよね。素晴らしい」と池江先生。やはり誰でも、自分が大切にされるのは嬉しいもの。こうやって腹を満たし、大事にされることで子供たちも競馬を身近なものにかんじ、育っていくんだろうな…そう思いました。
ファンサービスでポニー登場
競馬当日は香港マイルがいちばんチャンス!と思っていました。日本ではあと一歩届かないフィエロ、まだ完成に至らないワールドエース、引退レースのグランプリボス、わたしとは馴染みがないものの名前が他人とは思えないハナズゴール…。彼らが海を渡って少しは違った結果を得られるかな? と期待しましたが…うーん残念!勝ったエイブルフレンドに離された着争いの中に3着グランプリボス、4着ワールドエース。その後ろの6着にフィエロ、8着にハナズゴールという結果でした。
特にグランプリボスとワールドエースはいったんとまったかな? と思わせましたけど、ラスト100で伸びていただけに惜しかったー!
他のレース同様、勝ち馬と比べるとワンパンチ足りなかった。でも、よく頑張っていたと思います。ほんと、おつかれさまでした!
香港マイルのゴール前
いいイメージどおり、香港競馬は気分よく楽しめました。日本から近いですし、ぜひまた行こうと思います。
さてさて、来週は有馬記念。エピファネイアの調子がすこぶるよさそうです。ニュースでも取り上げましたが、とにかく陣営の雰囲気がいい。高田助手も「ジャパンCより一段階よくなった」とかなり自信をもっていました。最近、調教をつけている助手さんも相当手ごたえを感じているようです。体全身を使って走れるようにチューニングされているといいますし。昨年秋以来の連勝、ありそうですよ。
ウインバリアシオンの1週前追い切りは木曜の予定でしたが、雪予報だったため急遽水曜に変更になりました。スッと動けて時計も出ましたし、状態は素晴らしい。ただ、問題は脚元の爆弾を抱えている点は否めません。だから追い切り1本1本が“勝負駈け”でもあるのです。
「来週の追い切りを無事クリアし、来週の今頃は中山への仕度をしていたいね」(竹邑厩務員)