やはり主軸は王道組
いよいよ今年を締めくくるグランプリレース、有馬記念の時期になりました。ファン投票で何が1位に支持されるのかと思いきや、1位は女傑ジェンティルドンナを差し置いて、個性派ゴールドシップでした。考えてみたら、ジェンティルドンナは今年、国内のG1を勝っていないし、有馬記念への出走が不透明だったため、今年の宝塚記念を勝ったゴールドシップが1位というのが順当なのかもしれません。
また、今年はJRA初の試みとして、出走馬関係者がドラフト指名抽選順で枠順を選択できます。かつて海外でこの制度が導入されていましたが、複数出しする馬主サイドが有利になるということで、封印されました。しかし、この制度を有馬記念で試みたことにより、当初、出走を予定していなかった社台グループの看板馬が次々と登録し、私的に有馬記念で狙いたいと思っていた穴馬タマモベストプレイが除外予定。よりによってドラフト制導入が有馬記念でなくてもとは思いますが、スターホースの参戦を期待する多くのファンにとって、よい試みだったのではないでしょうか。
ハイレベル菊花賞の上位馬の参戦があれば、更に盛り上がったとは思いますが、菊花賞上位馬の参戦がなく、古馬勢の戦いとなれば、やはり主軸は宝塚記念やジャパンCを経由している王道組が有力ということになるでしょう。なかでもジャパンCは高いPP指数で決着しており、レースを順当に使われている強みも加味して本命馬はジャパンC組のなかから選択するのが好ましいです。
まず、ジャパンCがどういうレースだったのかをペース的な視点で振り返ると