豪華メンバーが集結する有馬記念。それだけに、予想も大いに悩むところです。“競馬の事はジョッキーに聞け！”ということで、地方競馬のトップジョッキーたちに、今年の有馬記念を展望してもらいます。本日登場するのは、騎乗はもちろん、イベント企画や広告塔としても活躍する“高知競馬の帝王”こと、赤岡修次騎手です。(取材・文：赤見千尋)

---

内田騎手のペースにエピファが苦しむ!?

赤見　今年の有馬記念ですが、どんな風に見ていますか？

赤岡　メンバーはいいですし、なかなか難しいですよね。一番の注目は、エピファネイアをどう乗るかでしょう。僕は中央の乗り役じゃないからわからないですけど、前走であんなに強いレースを見せられて、勝って当たり前な雰囲気になってしまって。僕だったら相当プレッシャーを感じると思いますね。だって今回は、絶対にジャパンCのような流れにはならないですから。

赤見　というと？

赤岡　だって、ハイペースで流れたらエピファネイアが強いのはわかってしまったじゃないですか。他の馬に騎乗するジョッキー心理としては、そんなペースには絶対にしませんよ。特に今回は、前回バンバン逃げてくれたサトノシュレンがいないですし、逃げ馬っていったらヴィルシーナくらいですかね。鞍上は内田博幸騎手でしょ？　引き付けた逃げでスローになると思うんですよ。そうなったらエピファネイアは相当キツイと思いますね。

赤見　エピファネイアにとっては向かない展開になりそうだと。

赤岡　そうですね。前走は