豪華メンバーが集結する有馬記念。それだけに、予想も多いに悩むところです。“競馬の事はジョッキーに聞け！”ということで、地方競馬のトップジョッキーたちに、今年の有馬記念を展望してもらいます。最後の登場は、全国の重賞にスポット参戦を続ける地方競馬の若きエース、ハッピースプリントとのコンビでダービーも制した吉原寛人騎手です！(取材・文：赤見千尋)

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エピファの望む条件は満たされない

赤見　今年の有馬記念ですけれども、どんなところに注目していますか？

吉原　まず枠順抽選が希望式になってTV中継されることですよね。これはかなり面白いと思います。どの枠を希望するかでその陣営の思惑がわかるし、希望の枠だったのか外れたのかもよくわかりますからね。こういう試みは、新しいファンサービスとしてもすごくいいと思いますよ。

赤見　メンバーも豪華な顔ぶれになりました。ズバリ、本命は？

吉原　ジャスタウェイですね。前走は2着でしたけど、逆に言えばあの展開でよく2着に来たと思います。改めて力があるところを見せてくれました。休み明けを一度叩いて今回の方がいいだろうし、距離も前走で2400mを走っているので問題ないでしょう。今年最後に待っているドラマは、ジャスタウェイでの締めじゃないかなと。福永騎手もこのままじゃ終われないという気持ちだろうし、見返して欲しいと思ってます。

赤見　対抗はいかがですか？

吉原　枠次第になりますけど、ゴールドシップです。おそらく外枠を希望するんじゃないですかね。宝塚記念の時のように、流れに乗ったレースが出来れば本当に強い馬ですよね。今回は岩田騎手ですから、阪神大賞典の時みたいに攻めのレースをするんじゃないですかね。あの時は前に行って、掛かるくらいの手応えでしたから。

赤見　三番手以下はどうですか？

吉原　三番手はトーセンラー。この馬もラストランなんですよね。すごくいい末脚を持っていますから、今回も差して来てくれるんじゃないかなと。絶好調のディープインパクト産駒ですし。あとはラキシス。可愛いので(笑)。力もあるし、レースも上手だし、このメンバーでも戦えるんじゃないですかね。


赤見　エピファネイアの評価が低めですね。