スローの可能性が低い今年、1分59秒台中盤の決着タイムになれば通用するはず
昨年12月の中山開催のタイムは、ほぼ例年並みで決して時計の速いコンディションではなかった。これに、最近数年の中山金杯の勝ちタイムが「1分59秒台の中盤から、2分00秒台」に集中することを重ね合わせると、良馬場で行われそうな今年の推定勝ちタイムも、1分59秒台の後半か。
メイショウナルト、
マイネルミラノ、さらには
ケイアイエレガント、
バッドボーイなどの逃げ=先行タイプがいるから、競らなくても、さすがにスローは可能性が低い。
良馬場で、全体に少し速いくらいのペースで、1分59秒台中盤の決着タイムになれば通用するはずの牝馬
アイスフォーリス(父ステイゴールド)を狙いたい。
3歳春にオークスを3着したあと、とくに強調できる記録はないが、5歳の昨年は良馬場の距離2000〜2400mで「2、2、1、4、1」着。渋い成長力を発揮してオープンまで盛り返してきた。
3走前の府中牝馬Sも、5走前のマーメイドSも、ともに勝ったディアデラマドレ(エリザベス女王杯3着。愛知杯1着)から「0秒3」の小差。53キロの軽ハンデ。高速決着や、先行残りのレースは苦しいが、良馬場で1分59秒台中盤、なおかつ少し上がりのかかるレースなら通用する。
タフな成長力は、7歳末に香港でただ1度のG1を制した父ステイゴールド譲りであると同時に、タフネスぶりを如何なく発揮して6歳いっぱいまで走り、世界5か国でグループレースを13勝(うちG1を10勝)もした3代母になる名牝ダリア(父ヴェイグリーノーブル)譲りでもある。
牝馬ながら寒い時期にも良績がある。過去10年、各年3着以内に入った馬の中で最も人気薄だったのは「8、9、10、9、11、15、11、5、4、8」番人気馬であり、波乱が生じてこそ「中山金杯」。単、複中心にアイスフォーリスから流したい。
マイルの「京都金杯」は、今年も乱ペースになる組み合わせではないから、素直に先行スピードを誇る
グランデッツァから入る手だろう。