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ホープフルS直後の太を直撃!ダノンメジャーの敗因は

  • 2015年01月06日(火) 18時00分
小牧太

今週は終わったばかりのホープフルSについて、語ってくれました


2014年最後の騎乗となったホープフルSは、残念ながら7着。1番人気だったこともあり、さすがの小牧騎手もショックが大きかったようです。レース当日、宮崎の実家に帰るという小牧騎手を羽田空港で直撃。終わったばかりのホープフルSについて、語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


ここ数日はダノンメジャーのことで頭がいっぱいやった

──1年間、お疲れさまでした。最後は残念でしたが…。

小牧 ホンマやねぇ。ひと脚は使ってるんやけど…。久々に野次られましたわ。まぁ1番人気やったから仕方がないけどね。あの馬の競馬っていうのを、もうちょっと考えなアカンわ。

──レースは好スタートから控える形に。

小牧 位置取り云々より、とにかく自信を持って競馬をしようと思ってた。実際、4コーナーでは差し切れる手応えやったし、これなら!と思ったんやけど…。競馬は難しいね。まぁ結果論やけど、あれだけスタートが良かったんやから、もうちょっと行っても良かったなぁ。

──レース後、橋口先生はなんておっしゃっていましたか?

小牧 「なんでやろ?」って。そのときは「わかりません」としか言えなかったんやけど、折り合いもついたし、やっぱり(敗因は)位置取りやと思う。レース前、珍しく先生が「自信を持っていけ」って声を掛けてくれてね。先生のそのひと言で、あまり攻めずに自信を持っていこうと腹をくくったんやけど。自信を持ちすぎてしまったわ(笑)。GIじゃないのに、ここ数日はダノンメジャーのことで頭がいっぱいやった。だから今日は余計に疲れたわ。

──小牧さんは、ご自分で思っている以上に考え過ぎてしまうタイプでは?

小牧 そうかもしれん。なんせ、しょぼいねん(笑)。最近、つくづくそう思うわ。来年の目標、今決めた! 常に好位で競馬をする!

──それはまた、ずいぶんと具体的ですね(笑)。

小牧 だって、そうじゃないと勝ちにつながらないでしょう。ほとんどがスローペースやし。

──次はおそらく皐月賞トライアルですね。

小牧 そうやね。でも乗せてもらえるかどうか…。橋口厩舎の忘年会で、先生に「一戦一戦やと思って頑張ります」って言うたら、「大丈夫や」とは言うてくれはったんやけど。僕もあの馬は手放したくない。乗り替わって大勝ちでもされたらショックやし。でも決めるのは馬主さんやから。いやぁ、なんか今日はホンマに疲れたわ。

──さすがの小牧さんもショックが大きい…。

小牧 うん。有馬記念までチョロチョロしとこうかなと思ったんやけど、ダノンメジャーが負けてしまったからなんかチョロチョロもできんと、すぐに帰ってきてしまったわ。飛行機まで時間はたっぷりあるから最初は電車で帰ろうと思ってたんやけど、なんかあんまりにもショックで。ひとりでジーッとしていたくて、タクシーに乗ってしまった。

──そういえば、今日もたくさんファンの方が応援に来ていましたね。

小牧 ありがたいことやね。今日も3レースのパドックからたくさん声援が聞こえてきたわ。そうそう、「小牧太騎手、応援しています!」の兄ちゃんが来てくれていて。

──ついに関東まで!

小牧 最近、来てなかってねん。だから、見つけたときはすごくうれしくてね。でもあの兄ちゃん、ダノンメジャーが負けたことで、肩身の狭い思いをしたんちゃうかなぁ。ほかにもたくさん来てくれていて、厩務員さんに「小牧さん、どうしたんですか? めっちゃ人気あるじゃないですか」って言われたわ。せっかく応援に来てくれたのに、ホンマに悪いことした。「ごめんなさい」って書いといて。あ〜あ、2015年はいいことあるかなぁ。

小牧太

あ〜あ、2015年はいいことあるかなぁ



──ありますよ! 悪いことばかりは続きません。

小牧 そうやね。騎手人生、つらいことのほうが多いけど、たまにすごくいいことがあるからね。この先、どんないいことが待っているのか、楽しみに乗っていくことにしますわ。

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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