◆根岸Sも東海Sと同じ狙いで
父サンデー系が…こんなことを書き出したら、自称血統マニアの方々はもちろん、多くの競馬ファンの失笑を買うかもしれません。今や、日本の芝競馬はサンデーの血で溢れかえっています。1月の中山芝重賞も全体の50%以上の出走馬が「父サンデー系」でした。
ところが、連対したのは、たったの1頭のみ。1月の中山芝重賞の勝ち馬はすべて「父が非サンデー系」だったのです。終わってみればAJCCはサンデーの血を一滴も持たないクリールカイザーでした。
単行本「重賞ビーム」でも書きましたが「誰でも知っているような大きな括りでも異常な傾向がわかる瞬間」にこそ、連発で穴を獲る大波に乗るチャンスが潜んでいるのではないでしょうか? もちろん滅多にはないことですが。滅多にないから穴ともいえるわけです。
なお、1月の中山芝のリーディングはキングカメハメハ産駒の5勝。キングカメハメハといえば「母父サンデーサイレンスの恩恵を受けられる種牡馬」の代表ですが、1月の中山芝では母父サンデーサイレンスの勝ち星は1勝のみ(3人気以内に5回支持されながらも)1月のキングカメハメハの成績を見ても「サンデー力」がそれほど必要とされなかった馬場だったこともわかりますし、キングカメハメハ個体の素晴らしさも認識できた開催でした。
キングカメハメハといえば、先週の当コラムではあえて、中山芝ではなく、中京ダートの東海Sでキングカメハメハ産駒を推奨。
レースは、グランドシチーが9人気で2着。ホームページで公開している最終予想でも3連単500倍を36点で的中することができました。
東海Sでキングカメハメハに注目したのは、水分を含んだ状態から徐々に乾き始めたダートで、なおかつ直線の長いコースが得意な血統だから。
今週末の根岸Sも水分を含んだダートで当日はおそらく晴れ。ここもキングカメハメハが狙える条件ではあります。
キンカメ産駒はサトノタイガー、キョウワダッフィー、アドマイヤロイヤル。
ちなみに、2週前以上前に書いた他媒体のコラムではサンデー系とエーピーインディと外国人騎手に注目。とも書いたので、ほとんどの馬が該当してしまうんですが…「(他のコラムを書く)2週間前から天気も完璧に予想できるなら天気予報士を本職にする」と開き直っておきましょう。
というのは冗談で、当レースで馬券になる馬は、天候を問わず好調馬(前走5着以内が目安)と近走上がり上位(近走上がりはホームページで無料公開中)がほとんど。この条件に満たす馬を血統で絞れば、それなりに期待値の高い馬券は選べるのではないでしょうか。最終予想は亀谷ホームページで。(なお、回顧で的中を報告するのは、ホームページの最終予想で当たった時のみ。というのがマイルールです(笑))
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[公開日変更のお知らせ]
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『血統ビーム的・傾向と対策』は次回より水曜日の18:00公開へ変更となります。