◆スピードと切れ味のバランスが要求される舞台
弓道場は寒くてこの時期の部活は気合が入ったものです。高校総体では優勝争いの常連校。
先生も厳しかったのですが時折り甘酒をつくってくさだり部員ひとりひとりのお椀に注いでくださるんです。
そんなときは優しいおっちゃんの顔になる。切り替えは大切だと学ばせてもらいました。
東京マイルのダート戦はスピードと切れ味のバランスが要求される舞台だと解している。
先陣を切って押し切るスタイルだけが速さの表現方法ではない。
いかに優れた末脚を駆使して追撃することが可能か。
後方待機型の際立った決め脚もまた豊かなスピードを持っている証しだ。
カゼノコを推す。
伸び盛りの4歳。切れ味に長けたタイプで中央場所のマイル戦というステージが強調材料になる。
前走はホッコータルマエをマークして早めに動く形で最後まで止まっていない。正攻法の王者に対しこれまでとは異なる戦法で僅差の勝負を演じたように体力がついている。
レース間隔が詰まったほうが心身ともに研ぎ澄まされる印象が強い。臨戦過程は申し分ない。
ローマンレジェンドも距離短縮とコースが変わることで決め手が増すはず。中7週のローテーションも合う。
コパノリッキーは前々走で発馬後手。前走では躓いておりスタートがポイントになりそうだ。先行勢との兼ね合いもある。もまれない競馬なら相当に強く展開に注目したい。
ワイドバッハには叩き上げ特有の強さがある。少しでも前崩れになるようなら怖い存在だ。
ベストウォーリアはマッチョな体型が示すようにこの距離に向く。前々で流れに乗れば一変しておかしくない。
ハッピースプリントもこの距離に変わり持ち味がでる。血統背景からもスピード勝負は望むところだろう。
インカンテーションは不完全燃焼の戦いが続いている。コーナーふたつの場でいい意味で大味な競馬になればおもしろい。