
東海Sの回顧から、自身の“今”について本音を語ります
東海Sでは、まさかの11着に敗れたナムラビクター。「率直に敗因は?」「小牧さんの本音が聞きたい!」など、ユーザーからのリスクエストがたくさん届きました。はたして、小牧騎手は何を語るのか!? 東海Sの回顧から、自身の“今”について本音を語ります。
(取材・文/不破由妃子)
気持ちを切り替えて、1からスタートや!
──食レポの際はわざわざご足労いただき、ありがとうございました。おかげさまで大好評だったようですよ。
小牧 いえいえ。嫁さんと一緒に観てたよ。こんな言い方したら失礼かもしれんけど、思った以上にちゃんと構成されていて良かったんちゃう? けっこういろんな人に「観たよ!」って言われたわ。なかでも厩務員さんたちはよう『太論』を見てるみたいでね、「そういう世界に行くんやね、小牧さんは」だって(笑)。
──ではぜひ第二弾を(笑)。それにしても、「車」さんは本当に美味しかったです。
小牧 でしょう。そういえば、東京では行ったの?
──はい。さっそく新宿の「車」さんに行って、まったく同じものを注文しました(笑)。実はわたし、鶏肉があまり得意ではなかったんですよ。でも本当に美味しくて、とくに鍋! すっかり好きになっちゃいました。
小牧 ホンマに!? いやぁ、それはうれしい。あそこはホンマに美味しいよ。
──さっそくですが、今回は直近のレース回顧から。まずは東海S(ナムラビクター11着)の敗因について、小牧さんの本音が聞きたいというリクエストがたくさん届いています。
小牧 レース運びは悪くなかったと思うんやけど…あれだけ走らんかったのは初めてや。ゲートがちょっと遅れ気味だったんやけど、今思うと、無理に位置を取りに行ったのが悪かったのかもしれん。でも、勝つ位置におらんかったらアカンからね。道中はベスポジやったと思うけど、馬にしてみたら、無理矢理そこにつけさせられたみたいな感じやったのかなぁって。
──それまでにも多少無理して位置を取りに行ったことはありましたよね?
小牧 チャンピオンズCのときに同じようなレースをして、2着に頑張ってくれたでしょ? それまでは位置を取りに行ったことはなかったんやけど、GIのときに初めて位置を取りに行っていい競馬をしてくれたから、この前もそういう競馬をしたんやけど…。全然やったね。4コーナーの時点で手応えがなかった。
──早々に小牧さんの手が激しく動き出したから、あれ? って思いました。
小牧 うん。乗り替わりや。一生懸命乗ってたつもりやけど…、まぁ仕方がないね。次にまた乗せてもらえるんやったら、今度は無理に位置を取りにいかんと、ソロッと乗ろうかなとか思っとったんやけど。残念やね。
──ダノンメジャーといい、ナムラビクターといい、ちょっと残念な出来事が続きましたね。
小牧 そうやね。でも、暮れの重賞レースで、消極的というか不甲斐ない競馬をしたんでね。ちょっと僕の人気が落ちてるみたい(苦笑)。だから、気持ちを切り替えて、1から始めてるところやねん。乗り数がちょっと減ってきたしね。また勝ち出したら乗せてくれるようになるはずやと思いながら、頑張ってるよ。今は与えられた馬を1頭1頭大切に乗っていこうと思って。

今は与えられた馬を1頭1頭大切に乗っていこうと思って
──ご自身のリズム自体は悪くないですよね?
小牧 うん。ここぞというときはきっちり勝てていると思う。確勝級の馬が少ない割には、うまく勝ってきてるよね。
──前々での競馬を意識するとおっしゃっていましたが、それによる変化は感じますか?
小牧 うまくいかへんかったレースもあるから、あんまりこだわらんようにはしてるけど。ただ、できるだけ前々で競馬をしようとは思ってる。馬の気分を害することなく、できるだけ前で運べるようにね、そういう騎乗ができればなって。
──アルデバランSのマイネルバイカ(4着)あたり、意識して乗ってらっしゃるのかなと思いました。
小牧 いや、あれはちょっと行きすぎですわ。ただ、前走(東海S4着)のレースを見たら気性が難しそうやったから、あそこで後ろに下げたとしても、結果的に揉まれたらあそこまで走ってないかもしれないからね。まぁ前に行くにしても、後ろから行くにしても、恐れず丁寧に乗っていきますわ。
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