ゴールドシップとトーホウジャッカルの菊花賞馬対決/阪神大賞典
天皇賞・春の最重要ステップレースとなる阪神大賞典。今年はゴールドシップとトーホウジャッカルの菊花賞馬対決に注目が集まる。ゴールドシップの3連覇なるか、それともフレッシュな4歳のトーホウジャッカルが世代交代を宣言するのか。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■3/22(日) 阪神大賞典(4歳上・GII・阪神芝3000m)
ゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)は前走のAJCCでまさかの7着に終わり、単勝オッズ1.3倍の断然人気を裏切ってしまった。前残り決着だったとはいえさすがに厳しい結果だったが、ここは得意の阪神コースの長丁場。ベストと言える条件で巻き返しを期す。
トーホウジャッカル(牡4、栗東・谷潔厩舎)が3分1秒0のレコードタイムを叩き出した菊花賞以来の登場。世代の長距離最強馬がゴールドシップ相手にどれだけの走りを見せられるかに注目が集まる。
その他、距離が課題もグングン力を付けているラブリーデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)、昨秋にGIIを連勝したラストインパクト(牡5、栗東・松田博資厩舎)、安定した先行力を持つカレンミロティック(セ7、栗東・平田修厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[3-4-2-1]勝率30.0%、複勝率90.0%と高い複勝率を残す。1〜6番人気が[10-10-10-30]複勝率50.0%、複勝回収率101%と全3着以内を占める。7番人気以内[0-0-0-52]複勝率0.0%と、これでもかというくらいの人気決着傾向が出ている。特に近3年は1〜5番人気が1〜5着までをそのまま独占している。
前走脚質(過去10回)…馬券圏内を独占する1〜6番人気以内で、前走の上がり3Fが5位以内の馬は[10-8-6-10]勝率29.4%、複勝率70.6%、単勝回収率257%、複勝回収率132%と好調。6位以下[0-2-4-19]複勝率24.0%、複勝回収率61%を大きく引き離す。特に前走が前年の有馬記念で、上がり3F5位以内を記録した馬は[3-2-0-0]勝率60.0%、連対率100.0%とパーフェクト連対。
年齢(過去10回)…馬券圏内を独占する1〜6番人気以内で、4・5歳の馬が[6-8-6-15]複勝率57.1%、複勝回収率101%、6歳以上の馬が[4-2-4-15]複勝率40.0%、複勝回収率100%と複勝率では若い馬に分がある。年齢は関係なくキャリア別で見ても、それまでのキャリアが15戦以下の馬は[4-7-3-8]複勝率63.6%、複勝回収率122%であるのに対し、キャリア16戦以上の馬は[6-3-7-22]複勝率42.1%、複勝回収率88%とフレッシュな馬の方に若干のアドバンテージがみられる。
◆ゴールドシップ
・陣営コメント/須貝調教師
「前走(AJCC7着)は状態は良かっただけに残念なレースになってしまいました。ちょっと気分屋なところが出た感じです。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。その後は順調に来ています。連覇しているレースだし、昨年のようにうまく道中闘志を燃やさせながら進められれば力を出せるはずです」
・一週前調教診断/井内利彰
追い切りの状態に関しては文句ないと思われたAJCC