穴を狙うならどんなタイプ?
超豪華メンバーが参戦する今年の産経大阪杯。その中でも絶大な支持を集めるのは、ダービー馬のキズナと武豊騎手。7頭ものG1馬が一堂に会する中でも、この馬の存在感は一枚上のものがあります。キズナが出走するだけで、スポーツ新聞の競馬枠が増え、通常の2倍の盛り上がりを見せてくれるのですから、競馬ファンにとってはとってもありがたい存在です。
さて、そのロマンのキズナ。骨折から無事にカムバックした前走の京都記念では3着に敗れました。しかし、その京都記念は前で立ち回ったラブリーデイとスズカデヴィアスが残ったように、後方からではかなり苦しい展開。京都記念と言えば、ほぼ例年、スローペースの前残り競馬ですが、今年もそういう流れになり、後方から競馬をしたキズナは展開に泣く形となりました。
キズナが京都記念でマークした上がり3Fタイムは、メンバー最速の33秒3。これは上がり3Fタイム3位の勝ち馬ラブリーデイを0.6秒も上回るもの。大阪杯を前哨戦として捉えるならば言い訳の効く敗戦で、一応の強さは見せたことになります。例年の大阪杯は馬場次第のところもありますが、京都記念ほどではないにしても、天皇賞(春)の前哨戦らしく、ハイペースにはなりづらいレース。まして、ゼロスがレースメイクするとなれば、キズナが希望するペースには、なりづらいでしょう。
確かに、前が残る流れを4コーナー最後方から一気に差しきった昨年の大阪杯のキズナは強かった! しかし、あのレースは