3系大阪杯は伝統か伝説か。丹内騎手にもののふチャンスは到来しているか。
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1と3の倍数人気しか勝たない伝説
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去年までは「1と3の倍数人気しか勝たない伝統」と記載していたけれど、去年の結果を踏まえて、今年は伝説に替えてみた。
そう、去年2人気のキズナが勝ってしまい19年つづいていた伝統が途絶えてしまったのだ。だから伝統から伝説にしてみた。
そもそも産経大阪杯は、1人気の強いレースだ。
この10年の1人気の成績 5-2-2-1
この20年の1人気の成績 12-3-2-3
距離2000
G2の別定戦
ここから始動する格上の実績馬も多く、1人気の成績がよくて当たり前だ。
それでもこぼすときはある。
この10年で5回こぼし、この20年で8回こぼしている。
そのおこぼれをちょーだいするのが、なぜか3の倍数人気の馬で、それが面白くて、ここ数年ずっと、3の倍数人気馬を買うのをお楽しみにしていた。
当時はまだ、世界のナベアツの「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる」というネタの余韻が残っていて、3に意味不明の面白さを見出しがちだった。
だから、「ときどき1人気がアホになって、そこに3の倍数人気馬が飛び込んで来る」とスムーズに思考できたのかもしれない。
でも6人気のテイエムアンコールや6人気のショウナンマイティが勝つもんだから、ヘンなカタルシスも沸いちゃって、財布も潤っちゃったりして、ナンセンスだけど、無視できない存在になってしまった。
以下は、この20年の勝ち馬とその人気。
ときどき1人気がアホになって、1着を3の倍数人気馬が拾っているのがわかる。
95年 12人気 インターマイウェイ
96年 1人気 タイキブリザード
97年 1人気 マーベラスサンデー
98年 1人気 エアグルーヴ
99年 1人気 サイレントハンター
00年 1人気 メイショウオウドウ
01年 9人気 トーホウドリーム
02年 1人気 サンライズペガサス
03年 3人気 タガノマイバッハ
04年 1人気 ネオユニヴァース
05年 1人気 サンライズペガサス
06年 3人気 カンパニー
07年 1人気 メイショウサムソン
08年 1人気 ダイワスカーレット
09年 3人気 ドリームジャーニー
10年 6人気 テイエムアンコール
11年 1人気 ヒルノダムール
12年 6人気 ショウナンマイティ
13年 1人気 オルフェーヴル
14年 2人気 キズナ
継続20年目にして、去年ついに2人気の馬が勝った。ナンセンスだとしても19年もつづくのはすごい。あっぱれだ!
ただ同時に少しほっとしている。
1と3の倍数の呪縛から解放されたような気もしたからだ。すがすがしい!
よし!もう3系に縛られるのはやめよう!
では、今年はどの馬が強いかな?
やっぱりキズナかな。前走は骨折明けだったからちょっと心配してみたけれど、上がり1位で3着、しかもクビ差負けなら、能力は低下してないと判断できそうだ…。今年の1人気はアホになることはなさそうだな……。
そういえば、3系の伝統を打ち破ったのがキズナだったな。
たしか武豊騎手は勝利者インタビューで「1人気じゃないのが不思議だった」と2人気に不満げなコメントをしていたっけ。
14年
1着 キズナ 2人気
2着 トウカイパラダイス 6人気
3着 エピファネイア 1人気
だんだん思い出してきたぞ。
去年はトウカイパラダイスを買いたくて、ずっとオッズを見ていたんだった。
6人気になれ〜〜6人気になれ〜〜〜ってね。
でも、ずっと7人気のまま。
締め切り5分前の7人気を見て、あきらめて複勝だけ買ったんだった。
締め切り2分前にも確認したら、やっぱり7人気だった。
でもレースが終わって,2着したのを見て、確定オッズをチェックしたら、6人気になっていて、ちょっとゾクゾクしたんだった。いつの間に!
締め切り2分前のオッズは、見ている時点ですでに2分前ではない。2分を切っていることになる。
つまり締め切り1分前で何かが起こったということだ。ひぃ〜〜!
1着の伝統は崩れたけれど、産経大阪杯の3の倍数人気の持つ不思議パワー、不思議磁場に改めてノックアウトされた締め切り間際の出来事だった。
で、こう思った。
キズナの2人気も何かの間違いだったのではないか、と。
それは機械のミスとかではない。買う側のうっかりミスだ。
人間だもの、ミスはある。
1人気1着 キズナ
6人気2着 トウカイパラダイス
こうなるはずが、うっかり2人気になってしまった。
そんなケアレスミス。
そう思うと、今年もゆける。
1と3の倍数人気の磁場へと自分を持ってゆける。
あれ? いつの間にか3系に引き寄せられちゃった。
でもまあいい。このまま進もう。
思えば、産経大阪杯は過去20年ではなく、過去30年で見ても、1か3の倍数人気が強いレースであった。
以下は過去20年の、その向こうの10年、つまり過去21年〜30年の1着馬の人気。1人気と3人気が強いことがわかる。
85年 3人気 ステートジャガー
86年 3人気 サクラユタカオー
87年 3人気 ニシノライデン
88年 7人気 フレッシュボイス
89年 1人気 ヤエノムテキ
90年 1人気 スーパークリーク
91年 1人気 ホワイトストーン
92年 1人気 トウカイテイオー
93年 1人気 メジロマックイーン
94年 4人気 ネーハイシーザー
10年で1人気5勝、3人気3勝。それ以外が2勝。
やっぱり1と3が強い。
つまり、この30年で、1と3の倍数人気で27勝していることになる。
1人気 17勝
3人気 6勝
6人気 2勝
2人気 1勝
4人気 1勝
7人気 1勝
9人気 1勝
12人気 1勝
うむ、やっぱりこれは伝統だ。伝説じゃない。リアリティー満載じゃないか。
(強い1人気馬に2人気馬が果敢に挑み、跳ね返される。もしくは1人気馬を2人気馬が捕らえ、安心したところを3人気馬にすくわれる。ゆえに2人気馬がなかなか勝てないのではないかという仮説)
今年の1人気はキズナで間違いないだろう。
ならば、3の倍数人気馬はなにかな?
予想
1人気 キズナ
3人気候補
スピルバーグ
エアソミュール
ラキシス
ロゴタイプ
上記4頭で、3人気を争いそうだ。
3の倍数人気馬は今年一度使われている方が好走しやすい傾向にある。
スピルバーグ 今年初出走
エアソミュール AJCC3着
ラキシス 今年初出走
ロゴタイプ 中山金杯2着 根岸S8着 中山記念2着
エアソミュール・ロゴタイプ
この2頭がよさそうだ。
他に今年一度使われている、6・9・12人気の評価をされそうな馬は、
デウスウルト 中山金杯3着 中日新聞杯2着
カレンブラックヒル 小倉大賞典1着
キングズオブザサン 中日新聞杯6着
タガノグランパ 東京新聞杯10着 中山記念6着
ムスカテール 川崎記念8着
カレンブラックヒルやデウスウルトが6人気になったら、面白そうだ。
キングズオブザサンやタガノグランパが9人気か12人気になったら、100円くらいは単勝を買っておこう。それが伝統の嗜みってやつだろう。
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産経大阪杯注目馬
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問題は1人気のキズナにどこまで敬意を払えばいいかだ。
去年、間に合わないと思われた位置から差して、なおかつ圧勝した。だから当然、今年も圧勝する可能性大だ。
ただし、去年より頭数が多く、去年より騎手にスキがないようにも思える。
キズナ陣営も目標を天皇賞春において、逆算して仕上げているはずだ。
産経大阪杯と天皇賞春、両方勝つにこしたことはないけれど、本当に勝ちたいのは天皇賞春だろう。
ならば、まだ若干のスキはあるかもしれない。前走の京都記念は「ハナ+クビ差」3着だった。ならば、今回はハナ差のスキ。
ならば3の倍数人気馬で、遊んでみる価値が少しはあるのではないか?
3人気になって欲しい馬
エアソミュール Mデムーロ
ロゴタイプ 福永
Mデムーロはてっきりロゴタイプだと思っていた。
でもエアソミュールのようだ。どちらも前走Cデムーロだから、エアソミュールでも不思議じゃない。
ロゴタイプは、皐月賞1着以後、Cデムーロで3回馬券になった(0-2-1-2)。Mデムーロの呪いを弟が解除したように思っている。しかしMデムーロで皐月賞を勝って以後、勝利がないのも事実だ。だからこそ、満を持してMデムーロ騎乗と思っていた。しかし、違った。ロゴタイプは福永騎乗。
いろいろと面白くさせてくれるぞなもし!
エアソミュール、ロゴタイプ、どちらが3人気になるか楽しみだ。
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ダービー卿CT注目馬
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丹内騎手が先週のマーチSで、中央初重賞勝利を飾った。馬はマイネルクロップ。
最近、丹内騎手が岡田繁幸氏を総大将とするマイネル系(コスモ・ウイン含む)の馬で活躍しているイメージはあったけれど、中央初重賞勝ちをマイネルの馬で勝った意味は、丹内騎手にとっても大きいのではないか?
以下は今年のマイネル・コスモ・ウインの馬の中央重賞成績。
マイネル(馬主名義ラフィアン)
1-0-2-20
コスモ(馬主名義ビッグレッドF)
0-1-0-5
ウイン(馬主名義ウイン)
1-1-0-3
馬券圏内に入った馬は6頭
マイネルクロップ マーチS1着 丹内
マイネルミラノ 中日新聞杯3着 柴田大
マイネルメリエンダ 京都金杯3着 丹内
コスモソーンパーク 小倉大賞典2着 丹内
ウインフルブルーム 京都金杯1着 池添
ウインバリアシオン 日経賞2着 福永
(ウインバリアシオンはノーザンF色が強いから、別にした方がいいかもしれないけれど、念のため混ぜておく)
丹内騎手で3回も馬券になっている。しかもすべて違う馬で。
もしかして、もしかすると、丹内騎手は今デビュー以来最高の好機にあるのではないか?
丹内騎手は2011年に3回重賞で馬券になったけれど(2着・2着・3着)、すべてコスモネモシンだった。
しかし今年は別の馬で、しかもたった3ヶ月ですでに3回馬券になっている。
どう考えても、好機到来ではないだろうか。
勝利数は現在6勝で、勝率は.049。
去年(22勝、勝率.052)とペース的に変わっていない。
だから余計に思う。来てるんじゃないかと。
この勢いでここでも結果を残したら……下克上?(いやいやいや、ちょっと言い過ぎだな)、もののふチャンスくらいかな。
でも、もののふチャンスだって、立派なチャンスだ。直江兼続ならアツいし、大儀であったが飛び出す場合だってある!(何のこっちゃ!) とにかくここで結果を出したら、チャンスはもっともっと広がるだろう。
丹内騎手騎乗馬はコスモソーンパーク。
前走小倉大賞典で2着させた馬だ。
ハンデ56は前走のハンデと同じ。
小倉大賞典をいっしょに走った仲間のウインマーレライが、
54キロ(13着)→55キロの1キロ増であることを考慮すると、
ふつうに考えてもコスモソーンパークの方が有利だ。
マイネル系の出走予定馬
ウインマーレライ 55 松岡
マイネルメリエンダ 55 柴田大
コスモソーンパーク 56 丹内
で、あるからして、丹内!
と、思いたいところだけれど、
マイネル系の実績では先輩でもある、柴田大と松岡も、
黙っちゃいられないだろう。
特に2走前に丹内で京都金杯3着しているマイネルメリエンダに騎乗する柴田大は気合が入っているのではないか?
ダービー卿注目馬
丹内 コスモソーンパーク
柴田大 マイネルメリエンダ
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横山典 シャイニープリンス 理由・横山典だから。
なんかここんとこずっと横山典を買ってる気がする。先週のフラガラッハなんて、最初の4角を先頭で回ったところで、しめしめと思い、1角を先頭で入ったところで、やったー!逃げ切った!と早合点しちゃったくらいだ。このままだと来週の桜花賞も横山典って言いそうだ。今年はまだ重賞1勝しかしてないのに…(1-0-1-13)。