▲ウインバローラスのクラウンCゴール前、鞍上はJRAの柴田大知騎手
ウインバローラス、移籍9戦目で待望重賞V
今回のリスタートは、南関東にやって来た元中央馬たちの近況をお伝えしていきましょう!
4月1日、南関東牡馬クラシック一冠目・羽田盃(大井1800m)のトライアルレース・クラウンC(川崎1600m)が行われ、中央の柴田大知騎手が手綱を取った11番人気ウインバローラス(川崎・河津裕昭厩舎)が優勝しました。
ウインバローラスは好位内目を追走していき、直線で外に持ち出すと一気に先頭に立って、2着馬に2馬身差をつける完勝でした。それでもまだソラを使うくらいの余裕たっぷりの内容だったそう。
中央では3戦1勝し、クローバー賞3着。その後は南関東へ鳴り物入りで移籍しましたが、なかなか勝ち星を挙げることはできずに、9戦目で待望の勝利が重賞制覇となりました。
河津調教師のお話しでは、これまでも手応えの割に伸び切れない部分があって、この中間の調整で、俊敏にスパッと動くことができるようなトレーニングを取り入れてきたそうです。「力はあるんだけど……」と厩舎サイドも言い続けてきただけに、鬱憤を晴らすかのような勝利となりました。
「以前乗せて頂いた時は気持ちが弱かったんですが、今は馬込みもひるまないし、どんな競馬もできて力をつけています。地方の重賞を勝たせて頂いたのは初めてです」と柴田騎手。
河津調教師と柴田騎手は、京成杯を優勝したプレイアンドリアルのコンビとしても知られています。
なお、羽田盃当日は中央交流がなく中央の騎手が騎乗することはできないため、名古屋の名手・岡部誠騎手が手綱を取るそうです(東京ダービー当日は中央交流が組まれる予定)。
9歳でもまだまだ若々しいジョーメテオ
4月8日に行われた東京スプリント(大井1200m)は、丸田恭介騎手がエスコートをした1番人気ダノンレジェンドが完勝しました。中央勢が上位を独占しましたが、地方馬最先着は5着のジョーメテオ(浦和・小久保智厩舎)。
ミスターピンクこと内田利雄騎手を背に中団後方から進めていきましたが、最後の直線で外目から豪快に伸びてきました。
▲内田利雄騎手を背に、地方馬最先着と健闘したジョーメテオ
中央4勝し準オープンで走っていたジョーメテオは、2年前の夏から移籍。南関東では念願の重賞を勝ち、ダートグレードレースでも好走しています。
今年9歳になり、「年齢を重ねて体重は落ちにくくはなったと思うんですが、それ以外は前と変わったところは何もないですね」と水上直人厩務員。
ほんと、まだまだ若々しいです!
マリーンCに出走予定のマーチャンテイマー
さて、明日(4月14日)はマリーンC(船橋1600m)が行われます。サンビスタなど強力な中央勢は出走してきますが、南関東勢にもぜひ食らいついて欲しいです。
中央5勝で、ブリーダーズゴールドC3着だったマーチャンテイマー(川崎・高月賢一厩舎)が、転厩初戦を迎えます。「いい動きをするし、こっちのダートもこなしてくれるんじゃないかな。中央時代の成績からも見劣りはしないと思うけど、今回は初戦だし相手も強くなるから、先につながる競馬をして欲しい」(高月調教師)
▲マーチャンテイマー(向かって右)とアイスキャンドル(向かって左)。アイスキャンドルは青草を豪快にまき散らして食べるのは日課です(笑)
午後の洗い場におじゃましてみると、マーチャンテイマー(向かって右)と同じく中央の卒業生・アイスキャンドル(向かって左)が仲良く並んでいました。
マーチャンテイマーはこれから南関東の女王を目指し、アイスキャンドルは南関東牝馬クラシック二冠目・東京プリンセス賞へと駒を進めていきます。
なお、以前のコラムで、プレファシオが現役を引退したことをお伝えしましたが、早くも誘導馬デビューが決まりましたよ。15日(水)に船橋競馬場へお里帰りします!!! 南関東競馬のホームページ内でライブ映像(
http://www.nankankeiba.com/)をご覧頂くことができますのでぜひご注目ください!
次回は4月27日(月)にお会いしましょう!