鍵を握る3頭それぞれに「問題」が
2005年スズカマンボ、2009年マイネルキッツ、2012年ビートブラック。過去10年を振り返っただけでも、二桁人気の優勝が3回もあるのが、天皇賞・春。今年がどちらになるのか、その鍵を握るのは、キズナ、ゴールドシップ、フェノーメノの3頭次第でしょう。
本来、この3頭から、頭ひとつ抜け出す人気をしてもいい馬がいたはずですが、それぞれに「問題」を抱えているため、三つ巴の様相になっているような気がします。まずはキズナ。昨年の1番人気馬、しかも単勝1.7倍に支持されたので、今年も抜けた人気になってもよかったはず…。はず、というのは、大阪杯の結果でしょう。長期休み明けを叩いたレースだっただけに、負けてはいけないはず。雨の降った馬場だったとはいえ、一旦先頭に立ったところを差されたことは、天皇賞・春に向けてキズナファンのテンションが下がったことは間違いないでしょう。
私が考えている問題は、負けたことではなく、早目に動いて後ろに差されたという事実。これを武豊騎手がどのように判断して、今回のレースに活かしてくるのか。少し早目に動いた昨年でしたが、大阪杯の結果を考慮して、少し遅めに仕掛けることになると…。差し遅れるということだって、十分に考えられると思います。
続いて、ゴールドシップ