暑くなりましたね。栗東も同じくです。つい先日まで冬場に活躍するはずのダウンジャケットを着ていたのに、今週は一気にTシャツでじゅうぶんなほどの暑さになりました。今週は天皇賞、高速馬場は諸手を挙げて歓迎できませんが、いいお天気で迎えられそうなのは何よりです。
いつも取材させていただいているウインバリアシオンについてはのちほど書くとして。今週はいま競馬界でいちばんブサ可愛い彼女を取材してきました。そう、ブチコ嬢です!
ブチコって、改めてじっくり見るとホント、ぶさ可愛い。ふだん、パドックでは目元、口元、鼻のまわりがピンク色なんですが、その影響で妙にナマナマしく見える分、ブサ可愛い度が増しているんだと思います。たぶん一般的な馬たちも同じ表情をしているはずなんですよ。でも、ブチコだけが毛色の影響で他の馬たちなら隠れてしまう生々しいスジやシワの1本1本まで見えてしまう。これが絶妙にリアルなんですよね。
わたしは馬を可愛く撮るのは結構得意なはずなんですが、ブチコ嬢にかかってはまだ初心者のようで…まだナイスショットが撮れません。まぁ、それでもじゅうぶんブサ可愛いのですが。いかにブチコを可愛く撮るか、今後の課題にしていきたいです。
性格は、橋本さんには結構甘えているように見えます。仲良さそう。
「いや、人がいるときはそうでもないんですが。ふたりきりになると、僕にはキツイところもあります」
…橋本さん、すっかり尻に敷かれていますね。やっぱり仲いいじゃないですか!
伏竜Sのあとも元気いっぱいのブチコ。いまは関東オークス(6月10日、川崎)を目標に調整されています。「お姉さんのユキチャンも勝ったレースですし、無事選ばれるといいのですが」と橋本助手。そうそう、次の“衣装”もすでに何パターンか用意しているそうです。6月となるとかなり暑そう。成績はもちろんですが、夏バージョンの衣装についても期待がかかります!
天皇賞(春)は8枠16番に入ったウインバリアシオン。「小細工せずにいける。道中はうまく内に入れてロスなくまわれれば」と中山助手。
「これまで屈腱炎の影響を考えて、調整を手控えたことがあった。でも、そうするとその分体重が増える。結果的に、汗取りで体を落とさなければならなかった。そこで、今回は屈腱炎になる前と同じような“いつも”の調整に戻しました」
運動でしっかり動かしている分、馬体重の調整を意図的にしなくて済む。たしかに脚元になにかあったら、というリスクはあるけれど、結果的にバリさんの身体にとってはそのほうがベターなようです。
担当の竹邑厩務員はさぞかし大変だったでしょう。抱えた爆弾が爆発しないようにケアし続けたのですから。でも、無事にここまできました。
「ここまで順調にこれたので、胸を張って出走させたい。他の馬の出方がどうこうではなく、ウインバリアシオンらしい競馬をして欲しい」(中山助手)
これまで悔しい競馬を続けてきたバリさん。今春は、二度の屈腱炎による休養を克服して挑む3度目の春の天皇賞。悔いのないレースをして欲しいものです。