◆GI/JpnIでも牡馬相手に健闘の内容
ホッコータルマエ、コパノリッキーという2強不在で争われるJpnI。マリーンCを楽勝したあと「このあとも牡馬に挑戦していきたい」と角居調教師が話していたサンビスタが、同じ船橋1600mの舞台で、さっそく牡馬に挑戦してきた。これまでの牡馬とのGI/JpnIでの対戦でも、チャンピオンズCでは勝ったホッコータルマエにコンマ4秒差(4着)、フェブラリーSでもコパノリッキーにコンマ4秒差(7着)と、2強が相手でも健闘といえる内容。牝馬のダートチャンピオンとして、さらに大きなタイトルを狙えそうだ。
マイルチャンピオンシップ南部杯では、格下馬相手に強い勝ち方をしたベストウォーリアだが、JBCクラシック、チャンピオンズCは、さすがにこの馬には距離が長かった。フェブラリーSでは1/2+3/4馬身差の3着に好走しているだけに、ベストはやはりマイル以下。印は○だが、◎サンビスタとは横並びで。
東京ダービー以来勝ち星から遠ざかっているハッピースプリントが、2強不在となってのメンバーでどこまでやれるか。川崎記念(4着)のあと、森下調教師は「距離はマイルくらいのほうがいいかなあ」と話していた。そして挑戦したフェブラリーSは、流れに乗れずという感じで11着だったが、コーナーを2つしか回らない東京1600mは流れが厳しい。同じ左回りの1600mでも船橋はコーナーを4つ回るため息が入る流れになり、この馬にも十分チャンスはあるのではないか。
日本テレビ盃、ダイオライト記念をともに圧勝しているクリソライトは、ここを勝てば船橋のダートグレード(牝馬限定戦を除く)完全制覇となる。ただ昨年、函館1700mの大沼Sで惨敗しており、マイル戦は2歳時のプラタナス賞以来となる。距離的な不安から印を下げた。
ワンダーアキュートは、2012年のJBCクラシック(川崎)制覇以降、地方のダートグレードでは3着以内を外すことがなかったが、昨年末の東京大賞典で7着。さすがに年齢的な衰えが気になるところ。とはいえフェブラリーSでは着順こそ9着とはいえ、勝ち馬とはコンマ5秒差で、不当に人気を落とすようなら連下として馬券的な妙味はある。
セイクリムズンは、4連覇を狙った黒船賞で8着惨敗。ワンダーアキュート同様9歳という年齢が気になるところ。昨年のかしわ記念では勝ったコパノリッキーから2馬身差で、ワンダーアキュートとハナ差で2着を争った。とはいえ今回、サンビスタやベストウォーリアに先着できるかどうかといえば、難しいように思う。
◎サンビスタ
○ベストウォーリア
▲ハッピースプリント
△クリソライト
△ワンダーアキュート
△セイクリムズン