前回は漫画好きを公言した義ジョッキー。今回は、競馬学校時代と同期について語っていただきました!
(取材・文/大薮喬介)
自分は天才だと暗示をかけていました
――前回の続きですが、競馬の漫画は読まれるんですか?
義 あえて読まないです。ただ、競馬に興味を持った中学生の頃は、読みましたよ。「ありゃ馬こりゃ馬」や、「じゃじゃ馬グルーミンUP!」だったり。競馬が身近ではなかったので、漫画で知識を得ました。
――漫画で競馬を覚えたんですね。
義 そうですね。でも、覚えたといってもほんの少しです。今でも競馬の知識はまだまだですし。そう考えると、ファンの方々はすごいですよね。僕なんかよりも、よっぽど知識があって、びっくりします。
――競馬歴何十年っていう方もいますからね。では、幸ジョッキーがきっかけで、漫画で競馬のことを知り、競馬学校を受験しようと思ったわけですか?
義 はい。母親の勧めもあったので、受験しましたね。そうしたら、受かっちゃいました(笑)。
――前回からそうですけど、運動に関しては相当自信があるんですね(笑)。
義 そういう風な話し方になってます? でも、運動神経は良かったと思います。ソフトテニス部でも一番上手かったですし、競馬学校に入るまでは、馬も触る程度でしたから。
――相当な自信家ですねぇ(笑)。いい意味で、ジョッキー向きの性格をしていますよ。
義 ありがとうございます(笑)
――乗馬経験もなかったんなら、競馬学校に入ってからは大変だったんじゃないですか?
義 自分は天才だと勘違いしていたので、入るまでは経験がなくても大丈夫だろうと思っていました。でも、現実は甘くはなかったですね。最初は何もできませんでした。でも、卒業するまでにはできるようになりましたけどね(笑)。
――なるほど(笑)。やはり、1年目が一番つらかったですか?
義 つらいというよりは、もう必死でしたね。経験がないぶん、順番でいえば一番下でしたから。だから、僕のすぐ上にいる同期をライバル視していました。今考えれば、そこまでしなくてもいいと思えるんですけど、当時はケンカもしましたし、蹴落としてやろうと思っていましたね。
――負けず嫌いなんですね。
義 はい、それは昔からです。あの頃は心が折れないように、「俺は天才だ、やればできる」と暗示をかけていました。2年目に入ってからはだんだんと技術も追いついてきて、だいぶ余裕は出てきましたけどね。
――同期とは、仲はいいんですか?
義 それぞれキャラが違うので、ポジションが決まっているんですよ。だから仲はいいです。
義「それぞれキャラが違うので、ポジションが決まっているんですよ。だから仲はいいです」
――みなさん、どんなキャラクターなんですか?
義 (松若)風馬は、イジられキャラです。でも、イジりすぎると怒るので、そのあたりは怒らない程度にイジっていましたね(笑)。(小崎)綾也は頭が良かったので、しっかり者タイプです。期をまとめてくれる存在ですね。関東だと、石川は僕と性格がよく似ているので、僕と馬が合いました。
――義ジョッキーはどんな性格なんですか?
義 実は同期の中で一番しゃべるタイプなんですよ。休みの日も「何かしよう! どこかに行こう!」って率先して、みんなを誘います。どちらかというと遊び人タイプかも(笑)。(木幡)初也は足も速かったですし、ポテンシャルがすごく高いです。性格はクールですね。(井上)敏樹はひょうきん者です。ただ、笑いのセンスがズレているのがちょっと…(笑)。
――それは面白くないということでは(苦笑)。
義 面白くないです(笑)。ただ、それを言える度胸がスゴいですよね。誰にでも話しかけるし、彼は強いハートを持っています(笑)。
【次回のキシュトーークU25は!?】
同期一おしゃべりな義ジョッキー。中学校時代は実は嫌な奴だった!? さらに師匠の崎山調教師に怒られた爆笑(?)エピソードを披露してくれます!