自称・同期一おしゃべりな義ジョッキー。実は中学時代は嫌な奴だった!?　さらに師匠の崎山調教師に怒られたエピソードを披露してくれます！
(取材・文/大薮喬介)

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1年目に崎山調教師にあることがバレてしまって…

――おしゃべりな面もあって、負けず嫌いな面もある義ジョッキーですが、中学時代もそうだったんですか？

義　負けず嫌いは昔からですね。部活(ソフトテニス)で僕が勝っても、他のペアが負けると次に進めないんです。それがすごく悔しくて、負けた彼らに「ちゃんとやれよ！」って言ったこともあります。当然、顧問の先生にこっぴどく怒られました(苦笑)。

――それって、若干嫌なヤツですよね…。

義　そうなんです、あの頃の僕は嫌なヤツだったんですよね…。僕と2年ペアを組んでいた同級生から「もう英真とは組みたくない！」って言われたこともありました。あっ、でも今は違いますよ。性格も丸くなったというか、悔しくても人に当たることはないですから！

――きっと人よりも負けて悔しいと思う気持ちが強かったんでしょうね。でも、それは勝負事では大事なことのような気がします。ジョッキー向きの性格なのかもしれませんね。

義　そう言っていただけると救われますね(笑)。でも、あの頃はなんであんなことを言ったのか不思議なんですよね。

――思春期だったから、ということにしておきましょう(笑)。さきほど、顧問の先生に怒られたと言っていましたが、今はどうです？　師匠である崎山調教師に怒られたりはするんですか？

義　いやぁ、先生はすごく優しい方なので、怒られることはないです。

――それは意外ですね。先生にお会いしたことはないんですが、顔が強面なので、勝手にすごく恐い方かと思っていました。

義　顔は…、正直恐いですよね(笑)。競馬学校生の時に厩舎に行って実習をするんですが、最初に先生の写真を見た時は「うわぁ、どんな実習になるんだろう…」ってビビッていました。でも、実際にお会いすると、全然そんなことはなくて(笑)。本当に優しい方で、しょっちゅう夕食に呼んでいただきましたし、昔も今もお世話になりっぱなしです。

――本当に一度も怒られたことはないんですか？

義　実は一度だけあります…。「1年目は髪を伸ばさず坊主にしなさい」と言われていたんですが、先生が2週間ほど北海道に行くことがあって「ここはチャンスや！」と思い、髪を伸ばして、散髪屋でカッコよくしてもらったんです。

――それがバレたわけですか(笑)。

義　先生の耳に入らないように、ずっとフードを被って隠していたんですよ。でも、小倉の装鞍所で久々に先生と会った時にバレてしまって…。その週に重賞に乗せていただく予定だったんですが、先生に「もう重賞乗せへんぞ！」って怒られました…。その日にバリカンで坊主にしましたね(苦笑)。

――今は伸ばしていますよね？

義　「2年目からは伸ばしていいぞ」と、お許しが出たので(笑)。

――1年目は阪神や京都を主戦場にしていましたが、それも先生が指示されたことなんですか？

義　それは自分で決めました。同期はローカルでも騎乗していましたけど、僕は中央で技術を磨きたいと思ったので、「1年目は中央で乗りたいです」と先生にお願いしました。

――同期がローカルで勝ち星を重ねる姿を見て、あせりはなかったんですか？

義　4月までは同期の中で一番勝っていたんですけどね…。去年は最終的に17勝させていただいたんですが、先生や多くの関係者の方々にたくさん乗せていただいたぶん、もっと結果を出したかったです。確かにローカルに行けば、小回りの競馬場もあるので減量が有利になることもあるでしょうし、勝つチャンスのある馬に乗せていただく機会が多いかもしれないとは思っていました。だけど、最後は「一度決めたことだから、最後まで中央で」と意地になっていましたね。

――今年はローカルでも騎乗されていますよね？

義　はい。今年は中央にこだわらず、ローカルでも騎乗しています。やっぱり勝たないと、目立ちませんから。勝ちたいですね…、うん、勝ちたいです。騎乗依頼をいただけるように頑張ります！



【次回のキシュトーークU25は!?】
義ジョッキーのインタビューも最終回。彼の名前をネットで検索すると、「僕はホモじゃないです」というがフレーズが出てきます…。これってどういうこと!?　義ジョッキーが真相を語ります。乞うご期待！