◆今のダービーは「枠順」という「運」を引き寄せた馬が勝つレース ダービーがCコースで行われるようになった2004年以降、馬番1番が4勝。3番以内の馬が7勝。内枠、なかでも最内枠が有利。今のダービーは「枠順」という「運」を引き寄せた馬が勝つレースといっても過言ではありません。
先週、同コースで行われた先週のオークスは外枠が独占しましたが、これも例年通り(実際にホームページで公開した最終予想は◎▲○で的中。内枠の人気馬はすべて無印)。Cコースで牡馬が走るダービーは、一転して内枠が有利になるのが例年の傾向。先週のオークスの上位枠順は気にしないでいいでしょう。
ドゥラメンテ、リアルスティールのうち、内枠を引いたほうから馬券を買えば当たりそうな気もしますが。ただ、そんな枠順になったら普通のレースならばケンでしょう。(そうだとしても、ダービーは観戦料のつもりでヤケクソ気味に買いますが)
ハッキリ言って枠順と馬場次第では、穴馬を挙げるだけ無駄なような気もしますが、現状で思いつく伏兵候補を3頭あげます。
まずはサトノラーゼン。当コラムでも何度も書いていますが、血統は素材で調教師は調理師のようなもの。サトノラーゼンを管理するのは、先週のオークスでディープ産駒のミッキークイーンを優勝に導いた池江調教師。
ダービーではディープ産駒のトーセンホマレボシを3着に導いています。(もちろんオルフェーヴルは忘れてないですよ。あくまで、ディープ産駒ということで)
トーセンホマレボシも前々走までは条件馬、前走で京都新聞杯を勝利してダービーへ。母系にクラフティプロスペクターを持つのも同じ。馬場状態がパンパンの良ならベタにこの馬で行くしかないんでしょうが、問題は雨が降りそうなことです。
タンタアレグリアを管理するのは国枝調教師。アパパネ、マツリダゴッホを育て上げました。いずれの馬も米国血統が強調されたパワー型(余談ですが、国枝厩舎のG1勝ち馬6頭はすべてボールドルーラーの血を持っています)
タンタアレグリアの父ゼンノロブロイは母系が米国型。ミスプロのクロスで米国指向も強まっている馬。青葉賞組は、現在4年連続で5人気以下の人気薄(そのうち2頭は2桁人気)が馬券に。いずれも3月以降は2戦だけの余裕あるローテーションでした。
雨馬場なら面白いのはミュゼエイリアン。近親に雨のオークスを勝ったエリンコート。父も、母父も、産駒も、自身も重い芝が得意。父スクリーンヒーローはモーリス、グァンチャーレも出しています。また、昨年12人気3着のマイネルフロスト、一昨年8人気3着のアポロソニックはいずれもロベルトとダンチヒを持つ馬。ミュゼエイリアンも両方の血を持ちます。
軽い芝ならベタな良血。重い芝なら裏良血。週はじめのダービー展望はそんな気分です。
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