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エプソムCを狙う

  • 2015年06月12日(金) 18時00分


◆極端に枠順を意識する必要もない

雨模様の本来の意味はいまにも雨が降り出しそうな様子のことですよね。そこに雨が降っているらしいという使われ方が加わった。
現在では雨が降っている状況を目の当たりにした表現として成立しているように感じます。変化しながら言葉は豊かになっていくのでしょう。
僕は雨催いという文字や響きが好きです。こちらは雨模様と同じ意味ながら変化をせずにいまに至っているのでは。それもまたいいですね。

今年のエプソムCは雨粒の影響を受けることなく施行されそうだ。
タフでまぎれのない舞台設定。秋最初の開催を除けば脚質に囚われずに向き合えるコースだと考えている。
過去10年を振り返ってみても上位を占めている馬の位置取りに偏りはない。
近年は内枠有利の傾向が強いが有力馬が外枠に入れば連対しており極端に枠順を意識する必要もないと思う。

エイシンヒカリを推す。
坂路調教で優秀な上がり時計を記録できるように差しタイプなら強烈な末脚を武器にしていることだろう。
前向き過ぎる気性は父ディープインパクトが持つ生来の性格をダイレクトに受けた証拠ではないか。
騎乗馬の有り余るほどのスピードを平均的に使うことにおいて武豊騎手の技能は際立っている。
懐の深いコースだからこそ調和のとれた人馬に好機が巡ってくると捉えている。

フルーキーにとっては最適な距離。さらに長くいい脚を使えるタイプとあれば今回のステージにフィットする可能性は高い。

ディサイファは大切に使われながら地力を蓄えており四位洋文騎手の手腕も素晴らしい。勝った昨年より相手は骨っぽいが自身も強くなっている。

サトノアラジンは折り合い面に進境が見られ勢いのある末脚は頼もしい限り。臨戦過程もいい。

ユールシンギングの前走は発馬で後れを取ったがリカバリーが速やか。それだけに直線でまえが塞がったのは痛い。ムラ駆け傾向でその分、今回は怖い。

ヒラボクディープはブリンカーを装着して3戦めを迎える。しぶとさがでておりこのコースにも向いている。

フルアクセルは潜在能力が高い。年齢を重ねているが休養期間が長い分、闘志もある。1年ぶりに実戦を経験したことでレース勘も戻ってくるはず。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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