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国内のダートでは無敗のゴールデンバローズが登場/ユニコーンS

  • 2015年06月15日(月) 18時00分


 今年のユニコーンSは、UAEダービーで3着に入ったゴールデンバローズに注目が集まるだろう。国内の同世代ダート路線では抜けた存在で、ここでどのようなレース内容を見せるか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■6/21(日) ユニコーンS(3歳・GIII・東京ダ1600m)

 ゴールデンバローズ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は3月のUAEダービーで3着と健闘。国内のダートでは負けなしで、レース内容からも一枚抜けた存在。得意の東京マイルで初重賞制覇の可能性が濃厚だ。

 ブチコ(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)は芝で勝ち切れなかったが、ダートに矛先を変えると2連勝。前走の伏竜Sはパワーが要求される中山コースで結果を出すことができなかったが、馬場質の軽い東京なら違うだろう。抽選対象だが、出られれば巻き返しが期待される場面。

 その他、徐々に力を付けて好メンバーの前走青竜Sを勝ったノンコノユメ(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)、全日本2歳優駿2着のタップザット(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)、スピードあるアキトクレッセント(牡3、栗東・清水久詞厩舎)、堅実に走るアルタイル(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)、ダートではまだ底を見せていないラインルーフ(牡3、栗東・松永昌博厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[6-2-0-2]勝率60.0%、複勝率80.0%と高めの数値。1〜4番人気が[10-9-3-18]複勝率55.0%、複勝回収率118%と人気馬が3着以内に入ることが多く、5〜9番人気が[0-1-7-42]複勝率16.0%、複勝回収率71%と3着が精一杯な印象で、10番人気以下の人気薄が[0-0-1-67]複勝率1.5%、複勝回収率12%と人気薄は軽視する方向で行きたい。

前走着順(過去10回)…前走の着順を見るとかなり顕著な傾向が出ており、1〜4着だった馬は[10-9-9-67]複勝率29.5%と複勝圏内の9割を占める。前走5着以下だと[0-1-2-60]複勝率4.8%。3着以内の3頭中2頭は前走が芝で、残る1頭が海外レースで例外だったことを考えると、それ以外はほぼ無視してもよいレベル。

所属(過去10回)…所属別でみると、美浦所属馬が[2-2-4-66]複勝率10.8%、複勝回収率37%と芳しくない。栗東所属馬は[8-8-7-60]複勝率27.7%、複勝回収率77%と複勝圏内の約4分の3を占める。8番人気以内に絞ると[8-8-6-21]複勝率51.2%、複勝回収率129%と人気馬のデータとしてはなかなか高い回収率を残している。過去6年ではこの関西所属で、ある程度人気がある馬が2頭以上必ず絡んでおり、軸として参考になるデータ。

◆ゴールデンバローズ
・一週前調教診断/井内利彰
 ヒヤシンスSを勝って挑戦したUAEダービーが3着。5着タップザットとの着差を考えると、力のあるところを見せたといってよい。美浦へ帰厩後は5月末から時計を出し始めており、このレースへ向けての仕上げとしては一応の追い切り本数はこなしている。
 6月11日の南Wでは3歳未勝利を追走した併せ馬を馬なりで同入。相手も馬なりだったことを考えると、やや物足りない内容にも思えるが、堀宣行厩舎の場合は本当に中身が出来ているかどうかを確認するには、最終追い切りでどれだけ素軽い動きをできるか確認すればよい。

・血統診断/望田潤
 リヴァーシティーズS(米GIII・ダ8.5F)勝ちのClamorosaなどが出る牝系で、母父MayakovskyはゴーサムS(米G3・ダ8F)勝ち馬、母母父ヘネシーはStorm Cat直仔でヨハネスブルグの父。父TapitはSeattle Slew系の本流で昨年の北米リーディングサイアーで、日本ではテスタマッタやタールタンの父として知られる。産駒は中央で35勝をあげているが

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