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2歳トレーニングセール組のあれこれ(須田鷹雄)

  • 2015年06月16日(火) 18時00分


◆吉田勝己社長が「あれはいい馬だよ!」と強調していた2歳馬とは…

 赤本では私が2歳トレーニングセール組の原稿を書いているが、当時は「買われたて」のタイミングなので厩舎も決まっていないし、どの馬が相対的に早そうかということも分かりようがない。

 ただここへ来て、ノーザン組は牧場や吉田勝己社長に取材する機会があり、ぼんやりとPOG適性が見えてきたような気がするのでいまいちど整理してみたい。まだ着地検疫中でもあり、なにかと流動的な面がある馬たちなので、厩舎については書いたり書かなかったりにしておく。また、信じられないような最速デビューでも9月以降になる馬たちなので、焦らず見守っていただきたい。

 バレッツ組では、シルクホースクラブで募集中のArcharcharch×Profitability(牡・木村)が順調に15-15まで進んでいる。焦らずじっくりやるとのことだが、ある程度のタイミングで下ろせるように見えるし、2歳セール組全体の中では早いほうだろう。全部で5頭いたバレッツ組の残り2頭ではTrappe Shot×High Moment(牡・関西)とMacho Uno×Encore(牡・関東)が先に厩舎も決まっている。

 ファシグティプトンフロリダ組では、合田さんのイチオシがUncle Mo×Naughty Mambo(牡)で、これは関西のトップクラス厩舎に行く予定。関東のトップクラス厩舎に行くのはMine Shaft×Chelsea Ballad(牡)。

 勝己社長が「あれはいい馬だよ!」と強調していたのはGiant's Causeway×Embur's Song(牡・高野)。ピンフックされた時点で29万ドルの素材だし、赤本にも書いたように父の産駒は2歳戦にも強い。また芝も視野に入るだけに魅力は大きい。

 OBS組では、赤本で推したScat Daddy×Molly Peaches(牡・木村)が厩舎も決まったようなので、須田個人のPOGでも指名してみた。父の産駒はこれまで日本では1勝級までなのだが、この馬はもっと上のレベルと期待している。Adios Charlie×Siren Cove(牝・池添学)ともども、新進調教師の手腕に期待したい。

 2歳セール組については、時間とともに追加情報も増えてくるので、また機会を改めてご紹介しようと思う。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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