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なぜか難しい巴賞組

  • 2015年07月14日(火) 12時00分


「函館記念における巴賞組どうしの人気関係」はひっくり返ってくることが多い

 今年の函館記念には、巴賞組が4頭登録してきた。

 巴賞→函館記念というのは同じ競馬場で1ハロン違いなんだから両方で好走する馬が多そうなものだが、なぜかそうならない。少なくとも「函館記念における巴賞組どうしの人気関係」はひっくり返ってくることが多い。

 過去の巴賞組を振り返ってみよう。

・2014年は該当3頭がすべて馬券圏外。

・2013年は函館記念7番人気馬が2着した一方、1、2、6番人気が馬券圏外。

・2012年は8番人気馬が2着、7番人気馬3着の一方、1番人気と14、16番人気馬が馬券圏外。

・2011年は4頭、2010年は2頭が全滅。2009年は札幌で施行。

・2008年は4、1、2番人気の順で1、2、3着したが、3番人気馬が飛んでいるし、勝ったのはあくまで4番人気馬。

・2007年は7、9番人気で1、2着して、3、4、6、8番人気が馬券圏外。

 函館が先の開催になった97年以降、巴賞組の人気最上位馬が函館記念で同組の中で最先着し、かつ馬券に絡んだのは06年のエリモハリアー(1番人気1着)、02年のトップコマンダー(2番人気2着)しかいない。

 巴賞組の人気順に、敢えて逆らう。函館記念の穴狙いではここがポイントになりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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