台風11号、やってきましたね。栗東は木曜は降ったりやんだり。本降りになるのは金曜日のようです。
強い雨足で降ったかと思ったら、スッと引く。この台風独特のお天気は今回も例外ではありませんでした。トレセンでは基本的に傘がさせないので、雨が強くなったらそこで雨宿りさせてもらい雨があがったら移動したりの繰り返し。ゆっくり取材させていただきました。
途中、寄った千田厩舎では馬房の通気口を閉めて台風対策をしていましたよ。備えあれば憂いなしですしね。皆さん、ほんとお疲れさまです。

台風にそなえての厩舎作業
馬や調教をつける人たちの雨具といえば、カッパくらいしかありません。今朝は今週のマレーシアCに出走予定のイサベルのカッパ姿を見かけましたよ。一緒に歩いていたトーセンビクトリーは裸、タニノアーバンシーは普通の馬服だったのでメチャメチャ目立っていました。
馬もカッパを着るの? と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが。着ます、着ます。とくに最近の若い調教師は好んで馬にカッパを着せるそうです。

カッパを着ているイサベル
その理由は? やはり雨にあたり続けると馬の体が冷えるんですね。競走馬はアスリートですから! 体温の保護のためにも、有効なのだそうですよ。
そして。イサベルの近況です。辻野助手によれば、最近は体も硬さがなくなり心身ともに大人になってきたそうです。辻野助手はいまの彼女の充実ぶりを強調します。
「今朝の追い切りは無理のかからない調整にとどめましたが、先々週末から追い切っていますので体はできています。自分からハミをとりにいくところもありますし、今が充実期というかんじですね」
前走の三田特別(1000万下)は抜け出してから少し遊ぶところもあったほど余裕のある勝ちっぷりでした。
「レース後のダメージも残っていません。昇級戦でメンバーも揃いますが、楽しみのほうが大きいですね」
ちなみに雨については未知数とのこと。
「そういう馬場を走らせたことがないので。それも含めて、今回は試金石となる一戦ですね」
土日の天気と馬場状態は台風の通過次第。いま順調にステップアップを重ねているイサベルですが、角居厩舎の先輩女史であるラキシス・デニム・マドレらのように道悪もへっちゃらよ!というふうに育つのでしょうか?気になりますね~。
近い未来、イサベルも角居女傑チームの仲間入りするのを願いつつ、試金石でどんな競馬をするのか楽しみで仕方ありません。