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「先週の競馬を振り返って」〜条件から導く予想を〜

  • 2015年07月17日(金) 12時00分


グランデッツァへの平田師の思い

 先週日曜日の2つの重賞・プロキオンSと七夕賞は予想がサッパリ…。

 注目をしていたレッドアルヴィス・レコンダイト共に惨敗という結果に終わりましたが、レッドアルヴィスに関しては、古馬の実績馬相手にはまだまだ精神的な意味で経験が必要に思えましたし、一方のレコンダイトは広いコースのインでソツなくレースを運べる展開が現時点では向いているように感じました。

 また七夕賞の勝ち馬であるグランデッツァに関しては、小回りがあったというよりも、最初のコーナーまでの入り口が長く、最後の直線が短い福島の2000mというコース形態と、先行馬が自分よりも内の枠に存在していたこと、そしてスタート直後の川田騎手の冷静な判断と手綱捌きの全てがマッチしての勝利だったように思えます。

 もともと能力のある馬ですが、その一方で乗り難しさやモロサも兼ね備えた馬。管理する平田師も、「素質は相当なものがあるのに、育ち良いのか? 条件があわないとすぐに止めてしまうところがある…。付き合えばつきあうほどカワイイ奴で…」と話されていましたが、皐月賞1番人気や屈腱炎を乗り越えての復活など、平田師にとっても非常に思い入れの強い馬。それだけに久々の重賞制覇には心底喜ばれており、その表情が実に印象的でした。

 と同時に、ここで賞金を加算できたことにより、師の思い描いている秋の最大目標・マイルCSに向けて視界が広がる結果となり、常々、「この馬をこのまま終わらせたくない」と願う平田師の思いが秋に繋がりそうです。脚元のこともありますので、とにかく順調に秋を迎えてほしいと思います。

 さて話は変わり、続々と新馬戦が行なわれていますが、先週土曜・中京での新馬戦を勝利したアドマイヤリード、インパクトある内容でした。体も398キロとあってレース前は気にかける馬体重でしたが、見た目に細く映らない点から逆にバランスの良さが窺えるものでしたし、レースでは鞍上のゴーサインに素晴しい脚捌きを見せての内容。2着のシルバーステートと共に将来性を感じる2歳馬、今後要注目です。

 それでは皆さん、明日は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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