▲JBC勝ち馬のタイセイレジェンド、調教前の乗り運動の様子。騎乗者は木庭厩務員
「想像以上に大人しいですね」
2012年のJBCスプリント(川崎)などを制したタイセイレジェンドが、昨年の大井リーディングに輝いた藤田輝信厩舎にやって来ました。
調教前の乗り運動中も馬場に出てからも、530キロ台の雄大な体は一際目立ち、それ以上の大きさを感じさせるほど。周りの関係者たちも、「この馬は何?」と口々に聞いてくるそうで、これがJpnIホースのオーラなのでしょう。
6月下旬に入厩以降も順調に調教を進めてきたそうで、「前から聞いてはいましたが、想像以上に大人しいですね。カイバはすごく食べてくれるし何でも好きみたいです」と担当の木庭隆太厩務員。
余談になりますが、木庭厩務員のお父さんは競輪選手だった木庭賢也さんで、今は解説者としても活躍しています。木庭厩務員もスポーツ報知でコラムを持っているので、名前を見たことがある方もいるかもしれませんね。
さて、タイセイレジェンドは8歳になりましたが、まだまだやれると厩舎サイドは見ています。自身の若々しさもそうですし、南関東全体を見渡すと高齢馬たちも活躍していますから。
「体の大きい馬ですが斤量で泣いている部分もあったようなので、その辺りを考慮しながら勝てるレースを見極めて勝たせてあげたいです」と藤田調教師。
今年のJBCは大井競馬場で行われるのでそこは目指すことになるようですが、使い出しなどはもう時期発表される予定です。
▲藤田厩舎に移籍したタイセイレジェンド、写真を撮っている間ずっと食べてました(笑)
期待馬目白押しの藤田厩舎
藤田厩舎には、H.H.シェイク・モハメド様所有として地方競馬に初めて入厩した馬たちもいます。2013年エルムSの勝ち馬フリートストリートと準オープンで走っていたエクセルシオールです。
フリートストリートは7月29日のサンタアニタトロフィー(大井1600m)、エクセルシオールは7月28日の準重賞シーサイドカップ(大井1200m)を使う予定。
▲フリートストリートと、カリバーンなども手掛けた担当の堀田厩務員
▲エクセルシオール、カメラ目線と舌出しがお上手です(笑)
準オープンで走っていたエーシンレンジャーも仲間入りしました。
長期休養明けなので、南関東の場合は半年以上休んだ馬に関してはレースに出走する権利をつかむために調教試験を受けて合格しなくてはなりません(デビュー前の馬たちは能力試験合格必須)。エーシンレンジャーもそれを受けてから、8月下旬のレースを予定。
▲エーシンレンジャーと木庭厩務員
生え抜き馬も含めて豪華な面々が勢ぞろいをしている藤田厩舎。「馬主さんにはいい馬を入れて頂いて本当に感謝しています。小さいミスをひとつでもなくして、毎年自分たちもレベルアップをしていきたいです」(藤田調教師)。
なお、中央でも調教師の奥様たちでブログをやっている方もいますが、藤田調教師の奥様も「
奥さまは馬女」というブログをやっているんですよ。才女でいらっしゃる奥様の書き込みはわかりやすいしとても面白いです。馬たちの愛らしい表情も覗けるので必見です!
厩舎スタッフたちと海外の研修に出かけるなど、南関東では新しいことをどんどん取り入れている藤田厩舎。これからも目が離せません!
▲藤田調教師と開業当初から長きに渡って頑張っている生え抜きのビッグガリバー
▲藤田調教師は花屋さんでアルバイトをしていたこともあり、その経験も生かして、厩舎は素敵な空間が作り出されています
さて、フリートストリートも参戦予定のサンタアニタトロフィーは、南関東古馬たちの超豪華メンバーが集いそうです。
予定メンバーはこちらを見て頂きたいのですが、中央ファンの皆さんにとっても懐かしい名前がたくさん見られるのではないでしょうか!!!(最終的な出走馬は枠順発表時にご確認ください)
以前お伝えしたケイアイレオーネもここから始動予定ですし、砂の女傑ファストフレンドの愛息フォーティファイドも10歳になっても現役です!
ブルーチッパーの名前もありますが、8月13日のブリーダーズゴールドカップ(門別2000m)を視野に入れていて、アルゴリズムはここをスキップし、ドレミファドンは立て直しを図るために放牧予定とのこと。
サンタアニタトロフィーは、大井生え抜き馬ソルテ(大井・寺田厩舎)が最も人気を集めそうですが、熱き戦いになることは必至。関東も梅雨明けをして非常に厳しい暑さですが、だからこそ、ナイター競馬のビールが美味しい季節(笑)。場内のイベントも盛りだくさんなので、懐かしい馬たちに会いに、大井競馬場へ遊びにいらしてみてはいかがでしょうか。
次回は8月3日にお会いしましょう!
■イベントなどの詳しいことは大井競馬のホームページにて!
http://www.tokyocitykeiba.com/