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7/21(火)「セレクションセール2015」を実況生中継&注目取引馬の詳細ニュース速報■
▲2010年のセレクションセール出身馬、ホッコータルマエ(2015年帝王賞優勝時、撮影:高橋正和)
日高の生産者がまず目指すのがセレクションセール
セレクトセールの翌週に行われるセレクションセールは、静内にある北海道市場で開催される、日高軽種馬農協主催の1歳馬セールです。上場馬は、社台・ノーザングループが中心のセレクトセールに対し、日高の牧場を中心に選抜されるのが特徴です。
しかし、セレクトセール終了後に吉田照哉氏が、「社台とか日高とか分けて考えないで欲しい」と語っているように、近年はセレクトセールに上場された日高産の馬が高値で落札されたり、静内で開催されるセリに社台・ノーザングループの上場馬が登場して注目を集めるなど、馬産地一体となった動きが目立ちます。
まず、年間を通して静内の北海道市場で開催される1歳セールの説明をすると、7月のセレクションセール、8月のサマーセール、10月のオータムセールがあります。
それぞれに特徴が違っていて、セレクションセールには選抜された上場馬が集まるということで購買者の要求も高く、1頭の平均購買価格も高くなります。日高の生産者たちにとって、まず目指すのはこのセレクションセールに上場することなのです。
次のサマーセールは日本最大の頭数が上場されるセリで、毎年1000頭を超える馬たちが登場します。そのため、購買価格も大きなふり幅があり、幅広い層の上場馬を求めて購買者たちが集まります。
オータムセールはケガや体調不良、発育途上などで他のセールに間に合わなかった馬たちや、他のセールで落札されなかった馬たちが上場されます。この時期の1か月2か月というのは大きく、セレクションセールやサマーセールの時から大きく成長し、高値で落札される馬もいます。その逆に、これまでよりもリザーブを下げて来る上場馬もいるので、購買者にとっては掘り出し物的上場馬を見つけることができるセリと言えます。
セレクションセールでは、申込み馬全頭を実馬検査して上場馬を決めていきます。昔は血統というよりも実馬重視で選定が行われていたそうですが、近年は全体的に血統背景がアップして、ある程度の血統ラインの中から選定が行われるようになりました。そのため、年を重ねるごとに上場馬のレベルが高くなっているのです。
ホッコータルマエやショウナンマイティも出身
これまでの活躍馬は、1歳セールから、ホッコータルマエ(2010年 1575万円)、ショウナンマイティ(2009年 1260万円)、セイウンワンダー(2007年 840万円、その後ブリーズアップセールに登場し2730万円で落札)、ロジック(2004年 3097.5万円)など、2010年まで行われていた当歳セールからは、マイネルメダリスト(2008年 525万円)、シルクフォーチュン(2006年 630万円)、スマートギア(2005年 945万円)、マンハッタンスカイ(2004年 2205万円)などがいます。
▲2009年のセレクションセール出身馬、ショウナンマイティ(2012年大阪杯優勝時)
各牧場にとっての看板馬たちが登場するセレクションセール。今年は約550頭の申し込みがあり、その中から240頭が選抜されました。日高の希望の結晶である上場馬たち、今年はどんな顔ぶれなのでしょうか。