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ダッシャーゴーゴーの半妹・ペイザージュが浜中騎手でデビュー!

  • 2015年08月03日(月) 18時00分


【栗東】
◆ペイザージュ(牝、父ダイワメジャー、母ネガノ、栗東・大久保龍志厩舎)
デビュー馬

 半兄に2010年セントウルSなどスプリント重賞を3勝したダッシャーゴーゴー(父サクラバクシンオー)がいる血統。
 ゲート試験合格後はアオイプリンセスとともに追い切りを消化していたが、その僚馬は新馬勝ちを決めた。7月29日は併せ馬のパートナーが古馬500万下に代わったが、格上を相手に追走して先着する脚力を披露。4F52.5秒、1F12.3秒は新馬としては素晴らしい数字なので、ゲートさえ決まれば、その性能の高さを発揮してくれそうだ。8月9日(日)小倉芝1200m(牝)を浜中俊騎手でデビューする予定。

◆ギャディス(牡、父ハーツクライ、母ロックトニック、栗東・中竹和也厩舎)
デビュー馬

 ブランボヌールが新馬、函館2歳Sと連勝し、先週はルグランフリソンが新潟芝1600mでデビュー勝ち。今年の中竹和也厩舎の2歳勢は絶好調だが、そのルフランフリソンと併せ馬のパートナーだったのが本馬。2014年セレクトセール1歳にて、1000万円で落札されている。

 7月22日の坂路での併せ馬では、ルグランフリソンに完敗するような内容だったが、パートナーが代わった7月29日の坂路では3歳未勝利と併せて2馬身先着。4F53.3秒は前週に出していた時計を3秒縮めたことになるので、徐々に動ける態勢が整っていることは間違いない。あとは最終追い切りでどの程度の動きを見せるか。デビュー戦は8月8日(土)新潟芝1600mを田中勝春騎手で予定している。

◆メイショウトキン(牡、父メイショウボーラー、母メイショウフェーヴ、栗東・安達昭夫厩舎)
 おじに芝中長距離で5勝を挙げ、2013年ダイヤモンドSで3着した実績もあるメイショウカドマツ(父ダイワメジャー)がいる血統だが、本馬に関しては「素直な気性ですが、父(メイショウボーラー)の特徴が出たスピードタイプなので、距離適性は短いところでしょう」と安達昭夫調教師。

 7月29日にはレースで騎乗予定の藤岡康太騎手が跨って、終い重点の動き。栗東でゲート試験を受け、坂路で時計を出してからの札幌入りだけに調教の中身は濃い。8月8日(土)札幌芝1200mでのデビュー予定だが、ゲートが水準程度ということなので、スタートが結果を左右してきそう。

◆ティルヴィング(牝、父ディープインパクト、母ストゥデンテッサ、栗東・松永幹夫厩舎)
デビュー馬

 2013年セレクトセール当歳にて、7400万円で落札された馬。5月に栗東へ入厩し、ゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、7月に再び栗東へ入厩。坂路で15-15の時計を出した後、札幌競馬場へ移動している。
 7月29日は札幌芝コースでの併せ馬。レースで騎乗予定の福永祐一騎手が跨っていたが、相手の新馬を追走して最後は余裕の手応えで併入。時計も5F65秒を切っているが「動きが良かったという報告を受けました。ここまで順調に進めることができているので、初戦から楽しみですね」と松永幹夫調教師。8月9日(日)札幌芝1800mでデビュー予定。

【美浦】
◆コーサー(牡、父バゴ、母シベリアンクラシカ、美浦・手塚貴久厩舎)
 同じく手塚貴久厩舎に在籍していた母は4勝。その2番仔になる。当初は1週目のデビューを予定していたが、じっくりと2週目まで待機。そのぶん、馬体は十分に仕上がっている。「バゴの子にしては難しいところがないし、むしろ落ち着いて走れている。お母さんに似た雰囲気があるし、初戦から動けそう」と手塚貴久調教師。8月9日、新潟の芝1400mを田中勝春騎手で予定している。

◆ドラゴンテリー(牡、父ディープインパクト、母コージーロージー、美浦・戸田博文厩舎)
 昨年のセレクトセールに上場され、1億500万円(税抜)で落札された。母はアメリカで芝の重賞を3勝した他、G1・イエローリボンS2着の実績もある。じっくりと時間をかけて乗り込み、この新潟開催を目標に仕上げられてきた。7月30日には初めて本馬場に入れ、1F11秒台とシャープな動きを見せている。「それほど大きくないけど、均整の取れた体つき。ディープインパクト産駒らしい軽さがある」とのこと。8月8日、新潟の芝1600mをミルコ・デムーロ騎手で予定している。

◆ボーンレガシー(牡、父ショウナンカンプ、母ボーンスター、美浦・小島茂之厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母は1勝。同じく小島茂之厩舎に在籍していた半姉プロヴィナージュは阪神牝馬S2着、秋華賞3着など重賞戦線で活躍した。1歳上の全兄ナリタスターワンは新馬→白梅賞を連勝している。7月30日の追い切りは6月の東京で新馬勝ちを飾ったロードクエストに後ろから突かれる形で追われ、反応を促しながら併入した。「まだ緩さがあるけど、ひと追い毎に動き自体は良くなってきています。大きなストライドで走るし、距離には融通が利きそう」と小島茂之調教師。8月9日、新潟の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆ミッキーグローリー(牡、父ディープインパクト、母メリッサ、美浦・国枝栄厩舎)
 ホワイトマズル産駒の母は北九州記念の勝ち馬。一昨年のセレクトセールに上場され、6800万円(税抜)で落札された。7月29日にはウッドチップコースで追われ、3頭併せの最内で軽快な動きを見せた。「まだ若いけど、エネルギーがありそう。軽い走りで身のこなしも悪くないし、ジワッと脚を使いそうなイメージですね」と北村宏司騎手の評価は上々だ。8月8日、新潟の芝1600mを予定している。

◆ヴィガーエッジ(牡、父キングカメハメハ、母エラドゥーラ、美浦・池上昌和厩舎)
 米国産の母は2勝。半兄シャンギロンゴは新馬勝ちを含めて3勝した。ゲート試験に合格後は牧場で成長を促し、函館競馬場に再入厩。7月22日から順調に追い切りの本数を重ねてきた。「だいぶ良くなって戻ってきました。兄と同様に体質は強くないけど、いい素質がありそう。しっかりとしてくれば楽しみです」と池上昌和調教師。8月9日、札幌の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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