■鞍上の松岡正海が振り向く余裕も
2010年、11年とジャパンCダートを連覇したトランセンドの、重賞初制覇となったのが09年の第一回レパードSです。前走の麒麟山特別では古馬との対決ながら2着馬を1秒3も引き離す圧勝。ダート無敗でむかえたレパードSも、1.7倍という断然の1番人気に支持されました。
道中は2番手の好位置をキープすると、直線でゆうゆうと抜け出して2着のスーニに3馬身差をつける危なげないレース振り。まさに横綱相撲で、はじめてのタイトルを手にしました。1分49秒5の勝ちタイムは、いまもレースレコードとして残っています。
トランセンドは11年のドバイワールドカップにも挑戦、ヴィクトワールピサと日本馬によるワンツーフィニッシュを達成しました。古馬になり世界を相手に戦った同馬が、秘めたる素質を見せてくれたレースをお届けします。
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■出演者
長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。