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【クラブ・データ分析(3)】ローレル=昆厩舎のイメージは危険か!?/ローレルクラブ

  • 2015年08月05日(水) 11時58分
一口クラブ徹底攻略

▲2009年春秋スプリントGIを制覇したローレルゲレイロ


各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)


牧場系クラブ、産地直送価格がウリ


 設立が1970年という老舗クラブ。シャドーロールが印象的だった1995年の鳴尾記念、翌年のAJCCを優勝した快速馬カネツクロス、2002年帝王賞や翌年の川崎記念を制し、ダートGIで活躍したカネツフルーヴなど、冠名「カネツ」の馬主として有名だった。

 2001年に「カネツ競走馬」から「ローレルクラブ」に社名を変更し、冠名が「ローレル」となり、現在に至る(最近は冠名がついていない馬もいる)。

 ローレルCの知名度を一気にアップさせた馬といえば、2009年の高松宮記念、スプリンターズSの春秋スプリントGIを制覇したローレルゲレイロだ。2歳時から朝日杯FSで2着、3歳時もNHKマイルCで2着に好走するなど、早くから活躍していた。4歳時はGIでこそ馬券にならなかったが、GIIIの東京新聞杯、阪急杯を優勝。6歳秋に引退するまで、GIに15回出走し、2勝2着2回と好成績を残した。

 同クラブは新冠の牧場を中心に提携している、いわゆる牧場系クラブ。パートナー牧場の中には、トウカイテイオーを出した長浜牧場や、ミホノブルボンの故郷ファニーフレンズファーム(旧:原口圭二牧場)など、年度代表馬を生産した牧場もいて、産地直送価格がウリ。募集口数は100〜500口と幅広く、1口の価格は中には10万以上の馬もいるが、3〜7万円が相場で、比較的値段はリーズナブルといえるだろう。

 生産者の勝利数ランキングでは、協和牧場が1位。ただし、なぜか今年の募集馬に同牧場の生産馬がいない。9月の追加募集時にラインナップされている可能性はあるので、その際は要チェックだ。他で注目なのは、2位の村田牧場。ローレルゲレイロを生産した牧場でもあり、一発を狙うならここの生産馬か。まずは1勝をと思うなら、3位の川島牧場がオススメ。勝ち上がり率100%で、無事にデビューできれば1勝は堅い。

一口クラブ徹底攻略

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