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【クラブ・データ分析(5)】社台系クラブとなって勝ち星上昇/グリーンファーム愛馬会

  • 2015年08月06日(木) 17時59分
一口クラブ徹底攻略

▲グリーンF初のGI馬となったクィーンスプマンテ


各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)


あえて外国産馬を狙うのもアリ


 緑地に黒三本輪の勝負服は、伝説のダービー馬トキノミノルのオーナーである故・永田雅一氏より引き継いだもの。そのグリーンファーム愛馬会の代表馬といえば、2009年エリザベス女王杯を制したクィーンスプマンテだろう。

 戦前は、単勝オッズ1.6倍の断然人気ブエナビスタで堅いと誰もが思っていた。同馬はいつのものように後方。逃げる11番人気クィーンスプマンテ、食い下がる2番手の12番人気テイエムプリキュアが後続を大きく引き離し、3コーナーあたりで場内はどよめく。2頭が4コーナーを回った時には悲鳴に変わり、ブエナビスタが追い上げたものの3着まで。大逃げを打ったクィーンスプマンテがグリーンF初のGI馬となった。

「何が何でもハナは作戦通り。クラブとして初のGI制覇ですが、それにしてもビックリです」とレース後にコメントしたのが、グリーンF代表の河野二郎氏。二郎氏の父は元衆議院議員の河野洋平氏、祖父の一郎氏は自民党で一時代を築いた政治家である。

 その一郎氏は1966年の菊花賞を制したナスノコトブキの馬主であり、那須野牧場の牧場主だった。一度は洋平氏が牧場を売却したが、二郎氏が同牧場の代表となり、関係が復活。現在も那須野牧場のオーナーブリーダーとして、数頭の競走馬を所有している。

 かつては那須野牧場生産馬や外国産馬のイメージが強かったが、2000年産あたりから社台系の生産馬も登場し、クィーンスプマンテも社台ファーム生産である。

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