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【クラブ・データ分析(12)】マル外導入の先駆的存在、外国産のGI馬を多数輩出/大樹レーシングクラブ

  • 2015年08月10日(月) 17時58分
一口クラブ徹底攻略

▲国内外のGIを制した、クラブの代表馬タイキシャトル


各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)


経営体制、経営方針の転換をはかる


 1991年に設立。欧米の馬づくりのノウハウをいち早く取り入れ、外国産馬も積極的に購入し、いまでは珍しくないが、マル外導入の先駆的な存在である。

 タイキシャトルは同クラブの外国産馬の代表例だ。1997年4月の3歳春にデビューという遅咲きで、4戦目の菩提樹Sで2着に敗れたものの、6戦5勝という戦績で挑んだ同年秋のマイルCSを制覇。続くスプリンターズSを優勝した。4歳になった翌年も連勝を続け、安田記念、フランスGIのジャック・ル・マロワ賞、マイルCSを優勝。最後のスプリンターズSは3着に敗れたが、通算12戦10勝で引退した。その他にも1996年のNHKマイルCを優勝したタイキフォーチュン、1997年の安田記念を制したタイキブリザードも外国産馬である。当時は数々のGI馬を輩出し、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

 ところが、2000年に入ると急速に勢いがなくなり、2004年にタイキバカラがクリスタルCを優勝して以降、平地レースの重賞ウイナーが出ない状態に。成績不振もあってか、2007年に生産や育成をしているビクトリーホースランチと提携。2012年にはビクトリーホースランチの代表である荻野史子氏が大樹RCの代表に就任し、再スタートを切った。

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