▲クラブ初のGI馬、1997年の有馬記念を優勝したシルクジャスティス 撮影:下野雄規
各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)
最近増えてきた外国産馬に注目
1985年に設立した老舗クラブ。当初は募集馬が年間数頭、募集口数も100口であったが、1995年のリニューアルに伴い、年間50〜70頭、全馬500口となった。この時期は、ビワハヤヒデやナリタブライアンを生産した早田牧場の生産馬が多く、1997年のダービー2着、有馬記念を優勝したシルクジャスティスなどを輩出した。
ちなみにこの有馬記念優勝が、同クラブ初のGIタイトル。2000年には、早田牧場生産のシルクプリマドンナがオークスを優勝し、さらにGI馬にはなれなかったが、2004年の日経新春杯と京都記念優勝を含む5連勝、同年の天皇賞・春で3着だったシルクフェイマスも同牧場生産馬である。
2002年に早田牧場が経営破綻したことで、募集馬のラインナップが様変わり。早田牧場と入れ替わるようにノーザンファーム生産馬が加わり始め、2007年産から白老ファームの生産馬が増加。そして2011年に同クラブが運営していた育成牧場「天栄ホースパーク」をノーザンファームに売却し、ついに社台グループと完全提携した。それ以降はノーザンファーム生産馬が中心で、最近では