ビッグアーサーの無傷6連勝、重賞初制覇なるか/北九州記念
デビュー以来5連勝中のビッグアーサーがついに重賞に挑戦。同馬が無敗のまま重賞制覇を果たすか、復活したベルカントなどがこれを阻むか。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■8/23(日) 北九州記念(3歳上・GIII・小倉芝1200m)
ビッグアーサー(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)はデビューから無傷の5連勝。まだ準オープンを勝ったばかりの身だが、そのレース内容からは大物感を感じさせる。今の力が要る小倉の芝も合いそうで、ここもあっさり突破するようなら秋が大いに楽しみになる。
ベルカント(牝4、栗東・角田晃一厩舎)は前走のアイビスサマーダッシュを圧勝。期待を裏切ることが多い馬だったが、一気に鬱憤を晴らした。小倉の1200mも合っており、重賞連勝が期待される。
サドンストーム(牡6、栗東・西浦勝一厩舎)は勝ち切れないところがあるが、重賞で幾度となく上位争いに加わっている。小倉コースは過去1度走って惨敗しているが、差しが決まる今の馬場なら問題無さそうだ。
その他、コース適性の高いバーバラ(牝6、栗東・小崎憲厩舎)、1200m実績のあるサカジロロイヤル(牡7、栗東・湯窪幸雄厩舎)、前走の差し脚が目立ったミッキーラブソング(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)、CBC賞4着のベルルミエール(牝4、栗東・高橋亮厩舎)、京都のレコード保持者ヘニーハウンド(牡7、栗東・吉村圭司厩舎)辺りも怖い存在。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(1200mで行われた過去9回)…1番人気は[1-0-2-6]勝率11.1%、複勝率33.3%と低い数値。1〜5番人気が[2-6-5-32]複勝率28.9%、複勝回収率70%と人気馬全体でも複勝率3割をきる、人気馬が信頼しにくいレース。6〜10番人気が[5-1-3-36]複勝率20.0%、単勝回収率169%、複勝回収率70%と高い単勝回収率を残し、11番人気以下が[2-2-1-54]複勝率8.5%、複勝回収率142%と人気薄も比較的よく絡んでくる荒れるレース。
前走レース(1200mで行われた過去9回)…前走がアイビスSDだった馬が47頭出走し最多となっているが、[2-0-3-42]複勝率10.6%、複勝回収率33%と芳しくない様子。前走のレース別で好成績を挙げているのは、前走CBC賞組で[1-1-2-16]複勝率20.0%、複勝回収率259%と回収率が高く、1〜4枠に入れば[1-1-2-7]複勝率36.4%、複勝回収率471%とさらに成績が上がる。
前走クラス(1200mで行われた過去9回)…昇級戦の馬[3-6-3-27]複勝率30.8%、複勝回収率157%が好調で、ぜひとも狙っていきたい。特にその前走で上がり3Fが1位だった馬は[3-1-1-4]複勝率55.6%、単勝回収率1253%、複勝回収率340%と絶好調。また、近3年は開催8日目に行われているが、その3年での昇級馬[1-2-1-7]複勝率36.4%、複勝回収率191%のうち、前走が小倉競馬場で1着だった馬が[1-2-1-0]複勝率100.0%、複勝回収率527%と明確な穴パターンなので、今年も該当馬がいればぜひとも狙いたいところ。
◆ビッグアーサー
・陣営コメント/助田調教助手
「前走(水無月S1着)の後は放牧に出してリフレッシュ。ここまで連勝してきていますが、さすがにクラスが上がってきて厳しい競馬になってきていますし、今回は昇級戦で初の重賞挑戦。楽ではないが、いい状態で帰厩してくれたし