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梅田厩舎はこの馬と小倉2歳サイモンゼーレで2歳重賞連勝を狙う/トレセン発秘話

  • 2015年08月26日(水) 18時00分


◆梅田調教師「今年はウチの厩舎自体が、すごく調子がいい。その波に乗って、この2頭もいいところがないかと思っているんだ」

 未勝利戦を一つ勝つのも難しいこの世界で、重賞、それも同日に2重賞Vを飾るのは至難の業だ。例えば新潟&小倉2歳Sが同じ日に施行されていたころ、いくつもの厩舎がそのチャンスに恵まれたが、達成できたのは1998年の橋口弘厩舎だけだった(新潟3歳S=ロサード、小倉3歳S=コウエイロマン)。

 記憶に新しいところでは2010年。坂口厩舎が小倉2歳Sに1番人気ブラウンワイルド、新潟2歳Sにダリア賞勝ち馬エーシンブランを送り込んだが、小倉2歳Sの1冠だけに終わっている(新潟2歳S4着)。

「重賞なんて、そんなに楽に勝てるものじゃない。いくら能力があっても、不利があったり、流れが向かなかったりしたら、その時点でダメなんだから。ダブル制覇なんて、とてもとても…。内心は、そう思っていた」と坂口調教師は当時を振り返る。

 新潟2歳Sが1週早く開催されるようになった12年以降、もはや同日Vは、なし得ない記録になってしまったが、1週ずれての施行になった今も、両重賞Vが困難なミッションであることに変わりはない。その記録に今年、意欲満々に挑戦するのが梅田厩舎だ。今週の新潟2歳Sにウインミレーユ、来週の小倉2歳Sにサイモンゼーレと、2週連続で期待馬を送り込む。

「両馬ともチャンスは十分あると思う。ウインミレーユは関東の評判馬相手に(4馬身も)離して勝ったわけだし、サイモンゼーレも相手に恵まれたとはいえ、前走が(3馬身差の)楽勝。今年はウチの厩舎自体が、すごく調子がいい。その波に乗って、この2頭もいいところがないかと思っているんだ」(梅田調教師)

 春の桜花賞=レッツゴードンキで悲願の国内GI初Vを決めるなど、今年は開業以来のハイスピードで、すでにJRA20勝をマークしている梅田厩舎(過去最高は昨年の21勝)。勢いに乗って、両2歳S制覇の可能性も十分あると坂路野郎はみている。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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