「直線に入ってからの勝負根性にはビックリさせられることばかりです」
今回も南関東にやって来た中央卒業生たちの話題がテンコ盛りです!
8月19日に行われたスパーキングサマーカップ(川崎1600m)で、ブルーチッパー(大井・荒山勝徳厩舎<小林>)が待望の重賞初制覇を飾りました。
ブルーチッパーは南関東転厩初戦だったので陣営としても手探りの面はあったそうですが、南関東リーディング2位の真島大輔騎手を背に持ち前のスピードを生かして逃げる形になり、大井の帝王・的場文男騎手のケイアイレオーネに終始マークされましたが、勝負どころから交わされようとしてもまた差し返したシーンは圧巻でした。
ブルーチッパーとケイアイレオーネの壮絶な叩き合いはぜひレース映像でご覧頂きたいです。南関東競馬のホームページでご覧頂けますよ(
こちら)。
ブルーチッパー(内)とケイアイレオーネ(外)の叩き合い
「スタートもその後のダッシュもよくて、道中のペースは少し速いかなとも思ったんですが、折り合いもついていたし雰囲気よくいけました。クビくらい交わされたところもありましたが、直線に入ってからの勝負根性にはビックリさせられることばかりです」(真島騎手)。
あの勝負根性はどこから出てくるものなのでしょうか……。スゴイ!としか言えません。
「女の子特有の難しさがあって、カイバを食べないとか追い切りを1本行くと自分で体を作ってしまうとか、黛(黛健史厩務員)もいろいろ苦労していましたが、青草を刈って食べさせたり、そういうことも実を結んだと思います。
この後はレディスプレリュード(10月1日、大井1800m)からJBCレディスクラシック(11月3日、大井1800m)を予定しています。中央でいい結果を残して転厩してきた馬なので、オーナーに恩返しをする意味でも、どちらか、あわよくば両方取りたいです」(荒山調教師)。
ブルーチッパーはレディスプレリュードからJBCレディスクラシックを予定
レース後はさらに落ち着きが出てカイバの食べ方もよくなっていて、全ての面に置いて上向いているというお話しでした。
実は南関東にはブルーチッパーの他に、中央から有力牝馬がやって来ました。11戦7勝(大井3勝も含む)の成績で、ダートグレードレースなどでも上位で活躍してきたソーミラキュラス。大井の村上頼章厩舎の外厩馬として、茨城県のミッドウェイファームで調整をしていくそうです。
この時期の有力牝馬の南関東移籍と言えば、もちろん狙うはレディスプレリュードからJBCレディスクラシックの牝馬ダートグレードレースの王道路線。南関東の仲間となったブルーチッパーとソーミラキュラスの戦いも、この路線を大いに盛り上げてくれそうです。
ブルーチッパーの記念すべき初めての肩掛け姿(白縁眼鏡の方は担当の黛厩務員)
2着に敗れてしまったケイアイレオーネにとっては大きなハナ差の決着となってしまいました。「川崎の小回りコースも問題はないし、あの展開で負けているようでは……」と的場騎手も非常に悔しそう。
ただ、南関東に移籍して2戦とも力のあるところは十分に見せてくれているだけに、今後の巻き返しに期待したいですね。次走が正式に決まりましたらまたお知らせします。
11着だったフリートストリートは、このレースを最後に引退することになりました。今は東京都の八王子乗馬倶楽部に移動したそうです。2013年エルムSの勝ち馬、今度は乗馬の世界で活躍することを願っております!
このレースを最後に引退することになったフリートストリート
8月26日は重賞アフター5スター賞(大井1200m)が行われ、優勝が9歳のジョーメテオ、2着は11歳のコアレスピューマ、3着が7歳のアルゴリズムと、中央卒業生が上位を占めました。高齢馬たちが奮闘中!!!その辺りの話題はまた改めて……。
話題は尽きませんが、次回は9月14日(月)にお会いしましょう!