来年のクラシックに向けて、素質馬達の戦い/札幌2歳S
例年素質馬が揃う札幌2歳S。今年も例年に引けを取らない素質馬が集まった。ここを勝って来年のクラシックへと飛躍していくのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■9/5(土) 札幌2歳S(2歳・GIII・札幌芝1800m)
ラヴアンドポップ(牡2、栗東・安田隆行厩舎)は新馬戦、コスモス賞と2連勝。アドマイヤムーン産駒にしては落ち着きがあり、馬体は無駄がなく研ぎ澄まされている。2戦ともに接戦をモノにしているように勝負強く、洋芝適性も高い。ここも上位争いに持ち込んでくるだろう。
アドマイヤエイカン(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)はボリューム感のある体つきで、大物感がある。新馬戦では早目に2番手の馬が被せにきたが、直線に向くと瞬時に突き放して快勝。強いレース内容だった。能力はここでもトップクラスだろう。
アラバスター(牡2、栗東・松田博資厩舎)は2010年の阪神JFを勝ったレーヴディソールの初仔。良血に恥じない勝ちっぷりで新馬戦を制した。ここでも当然期待がかかる。
その他、新馬戦を楽勝しているアフターダーク(牝2、栗東・高橋義忠厩舎)・プロフェット(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)、いい末脚を見せたスパーキングジョイ(牡2、栗東・藤岡健一厩舎)なども世代最初の中距離重賞制覇を狙う。発走は15時25分。
【データ分析】
人気(札幌競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[4-2-1-2]勝率44.4%、複勝率77.8%と少し標準より高め。1〜5番人気が[8-7-5-25]複勝率44.4%、複勝回収率84%と人気馬が走る傾向がやや強い。6〜10番人気が[1-1-3-40]複勝率11.1%、複勝回収率53%、11番人気以下が[0-1-1-39]複勝率4.9%、複勝回収率46%と人気のない馬ほど回収率が低く、どちらかというと堅めのレース傾向。
キャリア数(札幌競馬場で行われた過去9回)…これまでのキャリアが4戦以上の馬が[1-2-3-5]複勝率54.5%、複勝回収率195%と穴をあけている。素質馬が集まるレースだが、これまでの経験を活かしたレースができそうな馬を穴馬を積極的に狙いたい。
前走着差(札幌競馬場で行われた過去9回)…前走で負けた馬、0.2秒以内の僅差で勝った馬、0.3秒以上と快勝した馬の3パターンに分けると、前走で負けた馬は[0-1-1-21]複勝率8.7%、複勝回収率56%と振るわず、0.2秒以内の僅差で勝った馬は[5-7-5-46]複勝率27.0%、複勝回収率87%とやや標準より高い回収率。0.3秒以上と快勝した馬は[4-1-3-28]複勝率22.2%、複勝回収率37%と不振。戦歴が浅い馬ばかりのため力関係を着差で測りたくなるが、前走で着差をつけた馬をそのまま能力があると考えると期待値の低い買い方をしてしまうので注意が必要。
◆ラブアンドポップ
・陣営コメント/安田翔調教助手
「前走(コスモス賞1着)は落ち着いた流れになってしまい、ペースが上がった時に対応できるかどうか心配だったのですが、多少モタつきながらもしっかりと盛り返してくれました。収穫の多いレースだったと思います。レース後は