夏競馬のフィナーレを飾る新潟記念。ここ10年で1番人気が馬券に絡んだのは昨年のマーティンボロ(1着)だけというハンデ戦らしいレースだが、今年もメンバーを見渡すと混戦が予想される。夏の新潟王者に輝くのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■9/6(日) 新潟記念(3歳上・GIII・新潟芝2000m)
ダコール(牡7、栗東・中竹和也厩舎)は前走、同コースで行われた新潟大賞典で初重賞制覇を果たした。その分のハンデはつきそうだが、ここでも有力な存在。今の新潟の馬場も合いそうで、重賞連勝の期待がかかる。
メドウラーク(牡4、栗東・橋田満厩舎)はここにきて4連勝。今回はオープンでいきなりの重賞と条件は厳しいが、突破してもおかしくない勢いがある。5連勝での重賞制覇なるか。
マジェスティハーツ(牡5、栗東・松永昌博厩舎)はまだまだもたれる癖があるものの、末脚はここでも通用するものを持っている。コースも合いそうで、流れ次第ではチャンス。
パッションダンス(牡7、栗東・友道康夫厩舎)は前走を叩かれて良くなってきそう。今の新潟の馬場も合いそうで、上位争いを期待したい。
その他、堅実に走る3歳馬アヴニールマルシェ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)、新潟大賞典3着のアルフレード(牡6、美浦・手塚貴久厩舎)、昨年の2着馬クランモンタナ(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)、天皇賞・春で健闘したネオブラックダイヤ(牡7、美浦・鹿戸雄一厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時45分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[1-0-0-9]勝率10.0%、複勝率10.0%とかなりの不振。1〜5番人気が[6-4-4-36]複勝率28.0%、複勝回収率73%とやや低めの複勝率で、6〜10番人気が[3-6-4-37]複勝率26.0%、複勝回収率148%と中穴は全体的に好調。11番人気以下が[1-0-2-58]複勝率4.9%、複勝回収率44%とあまり来ていない。5〜10番人気が[6-8-4-42]と馬券圏内の6割を占め、大波乱は少ないが波乱傾向はやや強めのレース。
間隔(過去10回)…前走からの間隔が中3〜6週と、適度な間隔を空けての臨戦の馬が[9-9-7-66]複勝率27.5%、複勝回収率129%と好調で、それ以外の間隔だと[1-1-3-65]複勝率7.1%、複勝回収率29%と、間隔の詰めすぎ・開けすぎはマイナス材料。中3〜6週のうちでも前走の3コーナーが6番手以内と前めの位置でレースをしていた馬が[3-6-5-22]複勝率38.9%、複勝回収率196%と複勝率・複勝回収率共に好成績。
馬番(過去10回)…1〜4番の馬が[2-0-2-35]複勝率10.3%、複勝回収率60%、5〜9番の馬が[5-8-6-31]複勝率38.0%、複勝回収率172%、10番以降の馬が[3-2-2-65]複勝率9.7%、複勝回収率39%と中枠が飛び抜けて優秀。5〜9番の中枠でない中でも1〜5番人気に推された馬の成績が[2-2-3-28]複勝率20.0%、複勝回収率47%と悪く、消し材料として有効。
◆アヴニールマルシェ
・一週前調教診断/井内利彰
昨年の新潟2歳Sで2着。その後も期待されながら勝ち星を挙げることはできず、重賞2着での賞金加算でオープンクラスにとどまるという形になっている。今回はNHKマイルC以来のレースとなるが、もともと休み明けばかりで使われているので、それは大きな問題にはならないだろう。
実際、中間の追い切り本数も多いので