▲プライベートでは1歳半の娘の父、子育てに対する持論を語る
一番大事なのは“奥さん”であるということ
これまで過去の恋愛話や結婚についても書いてきたが、今回、編集部から「プライベートのひとまずの完結編として、子育て論を…」というリクエストがあった。父親になってまだ1年半。当然、“論”といえるほどのことは何も語れないが、子育てを通して、自分が大事にしていることはある。
2014年3月23日、日曜日。福永家に長女が誕生した。
競馬開催日だったので出産には立ち会えなかったが、後日、立ち会っていた母親に、「祐一はいなくて良かったわ。大変なのは翠ちゃんなのに、きっとアンタのほうが泣いてたわ」と言われた(笑)。あとで母親が撮ってくれていた映像を見せてもらったが、確かに画面に映る辛そうな妻を見て、映像だけでも十分泣きそうになった。おそらく、その場にいても励ますどころか、見ていられなかっただろう。
競馬が終わり、一目散で病院に向かったわけだが、一番最初に子供と対面したとき、実は思わず笑ってしまった。なぜなら、あまりにも自分と鼻が似ていたから(笑)。「可哀そうになぁ…」と思いながらゲラゲラ笑っていたら、妻にこっぴどく怒られた(笑)。
周囲の人間に言わせると、どうやら自分はイクメンらしい。“らしい”というのは、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、自分ができるときにできることをやっているだけで、特別なことをしているつもりは何もないからだ。が、ジョッキー同士で話をすると、「一度もおむつを替えたことがない」という人もいて、「ホンマに!?」と面食らうことがある。考え方や時代の違いもあると思うが、自分としては、何もせずにいられるほうが不思議なくらいだ。